パチンコメーカーから見る「ヒット作」と、ホールでの稼働の「ヒット作」には乖離があるのは、パチンコファン不在の開発があるから、というのが持論だ。
CR石原裕次郎を例に話をしたい。
先日の寄稿で私の周りには、30年来の付き合いがある常連仲間が多数いると書いた。
彼らから「CR石原裕次郎」の評価を聞いた時、これは稼働が続かないと分かった。
彼らがイの一番に指摘したのは「平常時に打っている時、気分を萎えさせる演出がある」という。
それは…
例えばBGMで「銀座の恋の物語」(略して銀恋)が流れている時、お客様は心の中でBGMを伴奏に銀恋を口ずさんでいるのだ。
あの、まったりとしたBGMを気分良く心で奏でている時、液晶画面右上に音符♪マークが頻繁に出てきて「ポポポポ、ポポポポン♪」と銀恋のメロディーを「遮る」音がする。
これが繰り返されると、打ち手の心のリズムが狂ってくる。
それでいて、この音の演出は、深い発展にはつながらない。
これを一言で表すと「気持ち悪い」。
「心の中で歌っているのに、それを邪魔されてムカツク」とも。
左様に昭和の名曲をBGMに合わせて心の中で歌っている年配者は多いのだ。
それを邪魔するような音をかぶせる、ということは開発者は、銀恋のメロディーの良さが分からない人ばかりだったのだろう。
小生の十八番に銀恋がある。
商談を壊したい時には、元店長の銀恋が一番(音痴だということ)。
小生も、常連仲間の意見に賛成だ。
「CR石原裕次郎」が導入され、年配のお客様を多く見かけたが、それは最初だけで、どんどん空き台が目立った。
マイホールの常連仲間も1週間で見向きもしなくなった。
また、液晶演出で実写の裕次郎がなかなか出て来ないことも不満だった。
パチンコのリーチ演出は、発展して来て、激アツリーチになると実写になる傾向が多い。
「CR石原裕次郎」のような機械の場合は、昔を懐かしむ年配客を獲得するには、極論だが、全リーチ演出を実写にする位の決断が必要かも知れない。
「アニメの裕次郎は裕次郎ではない」と言い切る70代の常連仲間も。
裕次郎を知る世代は、映画が最高の娯楽だった時代を謳歌している。
やっぱりパチンコの中で、裕次郎の実写が多く見られないことはツマラナイだろう。
まだある。
あのアニメの猫だ。
あれは年配者から見れば、目障り以外の何ものでもない。常に出てくるあの猫は、「裕次郎ワールドを壊す」とまで断言する意見が多数あった。
色々ダメだしする常連仲間だが「実写のドラムシーンは最高」と絶賛する。
遊技時間の大半は通常時なのだから、通常時のBGMは、遮へいしない様にして欲しいと思う。
次に、ジャグラー関係の話をしてみたい。
実は小生は、初代ジャグラーからの大ファンである。
正確にはジャグラーの前身?の「サーカス」の時からのファンだ。
あの完全告知ランプに惹かれるのだ。
残念なことにあの頃は、確定告知ランプを切っていたホールが目立った。
ジャグラーのあのランプに惚れたファンは本当に多い。
GOGOジャグラーの頃は、豆電球がかすかに透けて見えた。あれがまた良かった。
ジャグラーVの頃の告知ランプの文字「GOGO」は黄色。
これを長期間放置していると中側が汚れて、鈍い黄色になる。
これを改善しただけで稼働が上がったことがある。
つづく
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