どういうことかというと、コンビニを利用する時、セブンイレブンだから、ファミリーマートだから、ローソンだからという理由でコンビニの店選びをすることはない。今、自分がいる場所から一番近い場所にあるコンビニを選ぶ。
なぜなら、コンビニは定価販売で値段における差別化がないからだ。ナショナルブランドでは差別化できないので、コンビニ各社が力を入れるのがおにぎりや弁当、おでんなどのプライベート商品だ。
加えて、コンビニ客はジュース1本を買うのに、コンビニより安いスーパーへは行かない。いくら安くてもジュース1本で長い列のレジに並ぶのも嫌だからだ。
コンビニ客は値段や商品ではなく、近さを最優先しているともいえるわけだが、これがパチンコ客にもそのまま当てはまる。
パチンコ客が店を選ぶ場合、出玉が好評だが自宅から1キロも離れたA店よりも、自宅から500メートルも離れていないB店を選ぶ傾向の方が強い。これが普通の客の行動心理で、グランドオープン狙いで広範囲に移動するプロや軍団との大きな違いだ。
どんなに出玉が悪くても、客がゼロの店を見たことがないのは、そんなお客に支えられているからだ。
「パチンコホールも立地が大事だが、必ずしも駅前が一等地とはいえない。立地とはお客さんから見たのが立地であって、お客さんの習性を理解して展開しているところは、強いが、そういうノウハウがないところは衰退していく」(ホールオーナー)
ガソリンスタンドで旗を振っているところを見かける。それにつられてガソリンを入れることはないかも知れないが、認知度は上がるので、決して無駄ではない。
ホールでの集客努力もガソリンスタンド旗振りのように、細かなことの合わせ技が必要になる。
7月に入った途端に35度以上の猛暑日を記録している。
写真の温度計は駅前でドミナント展開している同じチェーン店での室内温度だ。


一方はエコ運動から28度の設定を守っているが、お客さんからは「暑い」と不評で、自然と客足は24度設定の方へ流れている。これから始まる夏本番にあの店は「暑い」と感じてしまえば、その店は除外してしまう。
夏場の設定温度も集客には重要なポイントになる。
さらに店頭に「無料!冷えたおいしいお水あります」とポスターを貼っておくだけでも、集客効果が期待できるというもの。せっかくウォーターサーバーを設置しているのなら、外に向けてアピールすべきだ。

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