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猛暑を味方に冷感タオルが一般景品の新風を呼ぶ

連日の猛暑。35度を超える日が当たり前となった今、外に出るだけで体力を消耗し、少しでも涼を求めたくなるのが人間の自然な欲求だ。そんな中、あるホールの店長が“ひんやり感”に注目して導入した一般景品が思わぬヒットを生んだ。

それは「冷感タオル」だ。水に濡らし、軽く絞り、数回振るだけで冷たさを感じられるという夏の便利アイテムだ。濡れている限りは何度でも振り直して冷感を復活させられるという手軽さも魅力。スポーツシーンやアウトドア、そして日常の暑さ対策にも重宝されている。


今回、この冷感タオルを初めて景品に採用したのは、郊外の中型ホール。価格は1本1000円ほどと、景品としては決して高すぎず安すぎず、適度なラインだ。店長は試験的に100本を仕入れたが、「ただ棚に並べてもスルーされるだけだろう」と判断し、一工夫を加えた。

まず、商品の使い方と冷感効果を丁寧に解説したポップを作成。そして、実際に水で濡らした冷感タオルを景品カウンターに設置した。さらにカウンタースタッフには「よかったらお試しください」とお客に声をかけるよう指示。ここまではよくある販促だが、ユニークだったのは「タオルを外で振ってみてもらう」という演出だった。

冷房の効いた店内では、その冷感がイマイチ伝わらない。ならば一度外に出てもらい、直射日光と熱気の中で体感してもらおうというわけだ。スタッフの誘導で外に出たお客がタオルを振ると、思わず「おおっ」と声が漏れる。たちまちその効果が口コミで広がり、250玉という手頃な交換レートもあって、100本の在庫は猛暑を追い風にわずか数日で完売してしまった。

この事例は、「一般景品=売れない」という業界の固定観念に一石を投じる。実際、景品カタログを眺めても、冷感タオルのように実用性があり、季節性に合致したアイテムはまだまだある。要は「お客にどう届けるか」「使ってみたいと思わせられるか」にかかっている。

店長の言葉が印象的だった。

「どんなにいい景品でも、伝えなければ存在しないのと同じ。だったら伝え方を工夫すればいいだけの話です」。
1000円相当の値ごろ感は手を出しやすい一般景品でもある。機械に頼らない満足感を与える手段として、もっと注目されていい。冷感タオルは、その可能性を実証してみせた好例だった。



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