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段ボールハウスの住人が億り人へ。ホール社員の静かな野望

日本海側が記録的な豪雪に見舞われた今年の冬――凍てつく寒さの中、ある挑戦を始めたホール社員がいる。40代後半、独身。会社の寮で暮らすAさんだ。

彼が挑んだのは「暖房を使わずに冬を越す」ことだった。

彼が考え出した方法は、部屋の中に段ボールハウスを作り、その中で生活するというものだった。ホームレスが屋外で段ボールハウスで寒さを凌いでいるのなら、部屋の中は外よりも温かい。勝算はあった。

仕事を終え、部屋に戻ると着替え、迷わず段ボールハウスへ潜り込む。体温がこもる空間は意外にも暖かい。寮住まいとはいえ光熱費は自己負担。少しでも支出を抑えるための工夫だった。

Aさんはいわゆる「飲む・打つ・買う」とは無縁の生活を送ってきた。浪費とは対極にある人物で、節約ぶりは、ペットボトルに水道水を入れて持ち歩くほどだ。

Aさんの最大の趣味は貯金。寮暮らしで家賃がかからない分を着実に積み上げてきた。

さらに20年以上前から株式投資を始めた。ここ数年の株価上昇は周知の通りだ。日経平均は大きく値を伸ばし、市場は活況を呈している。野村證券は今年末の日経平均株価を6万円台に上方修正している。Aさんの保有資産も雪だるま式に増え、現在の株式総資産は2億1000万円に到達した。

「たまたま運が良かっただけですよ」と本人は謙遜する。しかし、節約を徹底し、余剰資金を投資に回し続けた継続力は、単なる幸運では説明がつかない。

今、Aさんはそろそろ「手仕舞い」を考えている。資産を確定させ、ホールを辞める算段だという。40代後半にして、これだけの資産があれば、一生遊んで暮らせる。世間で言う「億り人」だ。

ただし、悩みもある。

会社を辞めれば寮を出なければならない。当然、家賃が発生する。これまでゼロだった固定費が生まれることに、彼は本気で頭を抱えているという。

生涯節約を追求し、家賃という概念から長く解放されていたAさんにとって、この「家賃」の発生は、「億り人」になった喜びとは別の、複雑な感情が湧いている。

Aさんの段ボールハウスが畳まれる日は近いが、彼の「家賃への恐怖」が消える日は、まだ当分先になりそうだ。



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