パチンコ日報

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サンリオ駅で出会った編集者とジャグラー依存の告白

京王多摩センター駅は、サンリオの世界観が駅全体に広がる、全国でも珍しいコンセプト駅だ。構内の案内板や列車接近メロディーはもちろん、券売機の装飾までがキティやマイメロといったおなじみのキャラクターに彩られている。まるで駅そのものがテーマパークの一部のような空間だ。

ある日、その駅で、券売機に描かれたキャラクターの写真を熱心に撮影している60代の男性がいた。通りすがりの若者からすれば、場違いな印象を持つかもしれない。しかし、彼は北海道在住のサンリオファンから頼まれて写真を撮っていた業界関係者だった。


そんな彼に、1人の若い女性が声をかけた。

「サンリオファンですか?」

驚きつつも、「頼まれて撮ってるだけなんだけどね」と応じた彼に、女性は名刺を差し出した。聞けば、雑誌編集者で、「中年男性のサンリオファン」という、なかなかにニッチな特集を組んでいるという。

「もしよろしければ、お話聞かせてもらえませんか?」

彼もまんざらではない様子で、「ピューロランドのグランドオープンにも行ってるよ」と応じた。

「えっ、いつですか?」

「1990年12月7日だよ。サンリオの創業者、辻信太郎社長の誕生日に合わせて開園したんだよ」

「私、その頃まだ生まれてません…!」と驚きながらも興味を深めた編集者と、近くのドトールで取材が始まった。

談笑のうちに、編集者は本題に入った。

「50代60代のサンリオファンの中には、下着にキャラクターをプリントしている人もいるんですよ」とファン文化のディープな一端を紹介した。

すると彼は、やや真顔になりながらこう返した。

「今はちいかわに流れてる人も多いと思うよ。時代は変わっていくからね」

会話が弾むうちに、編集者は彼の経歴に興味を持ち始めた。そして「パチンコ業界で長年店長をしていた」と聞いた瞬間、目の色が変わった。

「実は私、スロットが好きで…。特にジャグラーが止められないんです」と、彼女は急に切実なトーンで話し出した。

「毎月4〜5万円負けてて、年間にすると50〜60万。6年続けてるから、300万は超えてます。どうしてもやめられないんです…」

業界経験者の彼は、まず彼女のマイホールを聞いた。すると、業界内でも評判の悪いホールであることが判明した。そこでまずはこう忠告した。

「その店、やめた方がいいよ。設定なんてほとんど入ってない」

彼女が静かにうなずくと、彼は逆に質問を投げた。

「ホストクラブに行ったことある?」

「いえ、ないです」

「ホストって、一晩で数万円は使うでしょ。のめり込んだら、体売ってでも金作って、また通う。そういうのと比べたら、ジャグラーで4〜5万円負けるくらいなら、まだ健全だよ」

彼の言葉に、彼女は思わず「なるほど…」と妙に納得したようだった。

サンリオの駅で始まった偶然の出会い。かわいらしいキャラクターが彩る場所で、人生の裏側を覗かせるような本音が交わされた。キャラクターの愛らしさの裏で、抱える悩みや苦しみを少しだけ共有し合う――そんな時間がそこにあった。

京王多摩センター駅は、ただの通過点ではなく、誰かの記憶に残る物語の始まりになる場所なのかもしれない。



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