パチンコ日報

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7月7日の熱狂と“その日限り”の誠意

あの日から1カ月が過ぎた。既出の通りだが令和7年7月7日――この日はパチンコ業界にとって一種の“お祭り”となった。

「7」が3つ並ぶこのゾロ目の日は、語呂の良さと縁起の良さで、かねてから集客効果が高い特定日とされているが、令和7年の今年はひときわ熱を帯びていた。

朝から都内の人気ホールには長蛇の列。とある旗艦店では、開店前から1000人以上の行列ができ、SNSにも「今日の並びエグい」などの投稿が相次いだ。

定年延長でまだ働いているAが仕事終わりに訪れたのは、新宿・歌舞伎町の某ホール。夜にもかかわらず、スロットコーナーはすべて満台。パチンコフロアも空き台はほとんどなく、たまたま空いていた「エヴァ」に座ることができたのは、まさに運だった。

ところが打ち始めてすぐ驚いた。

1000円で22回も回る。止め打ちしなければならないほどの良調整。最近は15回が普通、下手をすれば13〜14回という台もざらにある中で、この数値は明らかに“異常”だった。

最終的に初当たりまで600回転近くを要し、3万円を投入したものの結果は敗北。しかし、これだけ回れば納得できた。「今日は負けたけど、また来たい」と思わせる力があった。

しかし、ここで一つ冷静にならねばならない。

こうした特別に釘が開く日が、年に1回あるかないかという現実だ。ふだんは回らない台に文句も言わず金を入れ続けるユーザーの我慢と惰性によって、業界は成り立っている。パチンコ業界は、特定日だけに恩を売るような営業姿勢を続けていないだろうか。

特定日で好印象を与え、「あの店は信頼できる」と思わせ、通常日にまた足を運ばせる――そこまでは営業努力として理解できる。しかし、日頃の営業が粗利最優先で、客を「回収装置」としか見ていないような店も少なくない。釘が渋い、演出は過剰、そして当たらない。その上、広告規制で何が「熱い」のかもわからない。

本来、射幸性の演出だけで勝負する時代は終わっているはずだ。多様な遊技スタイルを認める方向にシフトし、健全なユーザー体験を提供しなければ、長期的にはファン離れが加速するだけだ。業界が「信頼の積み重ね」を特定日だけに委ねているようでは、未来は暗い。

とはいえAさんは来年の7月7日、年休を取ることにした。それを正直に会社で伝えることはできない。「パチンコを打ちたいから休みます」と言えば、「パチンカス」と認定されるのがオチだ。

でも、それでも構わないと思わせるほど、あの日のホールは本気だった。むしろ、あれほどの熱量をたった1日で終わらせてしまうことに、業界全体の限界を感じる。

年に一度だけ誠実な顔を見せるのではなく、普段からもう少し客に寄り添う営業があってもいいのではないか。業界が真に支持を得るためには、そうした姿勢の継続こそが鍵になる。

7月7日の熱狂とともに、そんな課題もAさんの胸に残った1日だった。



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