名簿の多くは60代~70代の女性。何年も通っていた常連も多く、住所や購入履歴が丁寧に記されていた。これをホールの集客に活かせないか――と考え始めたのがすべての出発点だった。
まず頭に浮かんだのは、婦人服を景品にするというアイデアだ。かつてパチンコ景品にアパレルはあったが、当時のホールは喫煙可で、服にタバコの匂いが染みつくという致命的な問題があった。しかし現在は完全禁煙。展示環境としては改善されている。
しかも、1パチコーナーには年配の女性も少なくない。彼女たちの「ちょっと欲しい服」を景品にできれば、意外とニーズがあるのではないか。加えて、今はホールの側から“行ってみようかな”と思ってもらえる仕掛けをつくることが大切だ。
そこで、名簿の400人に向けた「招待状型のDM」を送る構想を練っている。ただの宣伝ではなく、「特別なお知らせ」としての扱いにしたい。
たとえば、
• 初回来店時に婦人服を1着プレゼント
• 景品交換不要で「試着会」に参加可能
• お茶とお菓子付きの「婦人服サロンDAY」へのご招待
といった“買わなくていい・打たなくていい”イベントを企画して、まずは足を運んでもらうことを重視する。
ホールの片隅に婦人服展示コーナーを設け、普段着やよそ行き用、派手すぎず、でも新鮮なデザインのものを揃える。
さらに、予約制のファッション相談会も面白いかもしれない。「あなたに似合う色」や「今年の人気素材」といったテーマで、短時間で完結する内容なら、気軽に参加しやすい。元の婦人服店のスタッフに協力してもらえれば安心感もある。
もうひとつ、来店した人に対しては、LINE登録を促して「次回のお知らせ」「限定プレゼント」の情報を送れるようにする。ここで初めて「ちょっと打ってみようかな」と思ってもらえれば御の字。パチンコが主目的ではなく、服や交流がきっかけになる来店の流れをつくりたい。
まだ計画段階ではあるが、この400人の名簿は単なる“過去の記録”ではなく、未来の客をつくる種かもしれない。これまでのようにチラシやイベントで大量集客を狙う時代ではない。たった一人が「また来たい」と思う場をつくること。それが、これからのホール運営のカギになるような気がしている。
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