パチンコ史上で一番出る台、というのがウリだ。
その結果は以下の通りだ。
• 初当たり3回
• ラッキートリガー突入2回(最大10連)
• 総投資:3万5500円
• 出玉:5万500発
• 回収:18万円
• 収支:+14万4500円
これは勝っているパターンだが、16万円突っ込んで回収0。マイナス16万円という動画も上がっている。
長年のユーザーや業界関係者であれば、「よく出たな」「よく負けたな」で終わる話だろう。しかし、未経験者から見れば、わずか数時間で14万円以上の利益の一方で16万円も熔かす。これはどう見てもギャンブル。これが“遊技”として認められている事実こそ、パチンコの特殊性を物語る。
2015年、業界は1/400MAX機の撤去を迫られた。理由は「射幸性の抑制」。CR機時代に隆盛を極めた爆発力を封じるため、上限大当たり確率は1/320に引き下げられ、連チャン性能も制限された。当時は「これでパチンコはマイルドになる」と期待されたが、その後の流れは逆だった。
メーカーは規制の範囲内で出玉を最大化するスペックを研究し、継続率や特化ゾーン、そして昨今のラッキートリガーといった新要素を開発。結果として、表面上は規制を守りつつも、体感的な射幸性はMAX機時代に匹敵、あるいはそれ以上となった。
こうした変遷はパチンコの歴史そのものだ。チューリップ機時代は確かに“遊技”と呼ぶにふさわしかった。しかし、1990年代の確変・時短の普及、2000年代のMAX機ブームと、節目ごとにギャンブル性は強化されてきた。2015年の規制も、その流れを止めることはできなかった。
あるメーカー開発関係者は言う。
「国はパチンコ・パチスロを準カジノとみなしています。この方向で営業を認めるなら、より厳しい取り締まりが行われます。釘調整のような違法行為は完全に封じられます。パチンコは完全設定方式となり、交換率の関係で6段階ではなく10段階設定になる可能性があります。パチスロも設定漏えい防止のため、本社から遠隔で一括管理される仕様になるでしょう」
これは単なる技術論ではない。遊技から準ギャンブルへの転換と引き換えに、運営の透明性を海外カジノ並みに高めるというシナリオだ。経営者にとっては制約だが、ユーザーからすればむしろ安心材料になり得る。
現在のパチンコは、「昔からやっていて、遊技だから多少の釘調整は許される」という古い論理と、「ギャンブルだから爆発力があって当然」という開き直りが同居している。その矛盾は、いつか制度によって解消されるだろう。
今回の実践動画は、ただの“勝ち報告”ではなかった。
それは、「遊技」という言葉がすでに現実と乖離していること、そして国が本気でパチンコをギャンブルとして扱う時代が近づいていることを示す象徴的な事例だった。
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