2025年5月、徳島県最大手のホール企業・ノヴィルホールディングスが、県内を中心に展開していた全36店舗を平成観光に譲渡し、パチンコ事業から完全に撤退するというニュースが業界内に激震を走らせた。
かつては地元で圧倒的な存在感を誇っていた老舗企業が、事業のすべてを譲渡して去るという決断は、地方ホールの厳しい現実を象徴する出来事だった。
この譲渡によって、平成観光グループの店舗数は一気に55店舗へと拡大。2025年4月時点の業界店舗数ランキングでは7位に食い込む規模へと成長を遂げた。
以下が最新の店舗数ランキング(2025年4月現在)である。
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順位 |
企業・グループ名 |
主な屋号 |
店舗数 |
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1 |
ダイナムグループ |
ダイナム、夢屋 |
389 |
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2 |
マルハン |
マルハン |
313 |
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3 |
アンダーツリーグループ |
キコーナ、グランキコーナ |
141 |
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4 |
ガイア |
ガイア、メガガイア |
74 |
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5 |
NEXUS |
D’STATION、Super D’STATION |
69 |
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6 |
延田グループ |
123、123+N |
67 |
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7 |
平成観光グループ |
KEIZ、ミリオン |
55 |
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8 |
ニラク |
ニラク |
49 |
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9 |
オータグループ |
オータ、サンシャイン |
39 |
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10 |
ベガスベガス |
ベガスベガス、パオ |
38 |
このように再編によって一気に躍進したのが平成観光だが、同様の戦略で拡大してきたのがアンダーツリーグループである。関西を地盤とする企業だったが、2015年に関東の「金馬車」20店舗を一括買収したことを皮切りに、積極的なM&Aで全国展開を進めてきた。
そして今、関東エリアで再び大型のM&A案件が進行しているという情報が水面下でささやかれている。20店舗クラスのホール企業が、それよりも規模の大きいホール企業の買収を目指して交渉を進めており、実現すれば50店舗クラスの中堅グループが誕生する可能性がある。
この動きが示しているのは、「20店舗規模ではもう生き残れない」という業界の厳しい現実だ。
機械代の高騰、遊技人口の減少など、ホールを取り巻く環境は年々悪化している。そうした中で、スケールメリットを活かして機械を共同で購入したり、中古機をグループ内で融通し合ったりと、コスト削減の手段を持つ企業こそが生き残れる。
M&Aによる再編が進むのは、単なる成長戦略ではなく、「生存戦略」そのものなのだ。
なお、今回の関東での交渉は、最終的に価格面で折り合いがつかず破談に終わった模様だが、この先も同様の再編劇は続くことになるだろう。
いまや「単独で生き抜く」ことに限界が見えはじめており、協業・統合・撤退の判断を迫られる中小ホールは後を絶たない。
2020年代後半、パチンコ業界は明確な「淘汰の時代」に突入している。
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