イメージとしては2017年7月に岐阜県高山市にオープンした「CAFE&PACHINKO EBIS」に近い。同店もインバウンド客をターゲットにカフェの中にパチンコ店があった。1パチ専用の店内は総台数20台。特殊景品はなしで、一般景品との交換のみだった。

地道に営業を続けていたが2020年から始まったコロナ禍で、インバウンド客がピタリと止まったために閉店を余儀なくされてしまった。
コロナ禍も開け、インバウンド客が復活する中で、和食の人気は凄まじいものがある。本場の日本食を食べて、母国で食べていた日本食は完全にまがい物であることを多くの外国人は知ることになる。すっかり日本食の美味しさに魅了されて、日本を離れたくなくなる外国人も少なくない。
観光庁が行った「訪日外国人の消費動向調査」によると、インバウンド客の来日の最大の理由は「日本食を食べること」で、実に回答者の70.5%がそのように答えている。次いで「ショッピング」(54.4%)、「自然・景勝地観光」(46.5%)、「繁華街の街歩き」(41.7%)、「温泉入浴」(28.1%)と続いており、観光スポットを訪れることよりも日本食を食べることを楽しみにしていることが分かる。
このホールオーナーはゲーセンも経営しているのだが、ゲーセンのパチンコとスロットを打っている外国人客を見かけるようになったことから、和食とパチンコの融合を考えるようになった。ゲーセンには人気のクレーンゲームなどもあり、パチンコよりもゲーセンとの融合なら成功する、との確信を持つようになった。
外国人が好きな日本食と言えば寿司とラーメンが双璧で、以下天ぷら、カレー、お好み焼きと続く。日本食は、それ自体がインバウンド客を引き寄せる貴重で強力な観光資源である。我々日本人が普通に食べている日常の食べ物が、シンプルだが強力な観光資源であることを理解しなければならない。
人気の日本食の提供をフードコート形式にして、その中にゲーセンやパチンコを融合していく形だ。たしかにその方が店には入りやすく、そこでパチンコに興味を持ってもらえば、万々歳ということだ。日本食にはまだまだ多くの可能性を秘めている。これに日本独自のパチンコを融合させて、パチンコがどういう遊びかを理解してもらい、後は自分の判断で街中のホールへ足を運んでもらいたいものだ。

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