
特設ステージでは音楽とダンスパフォーマンスで観衆を楽しませ、関西で人気のグルメ屋台が食欲を刺激した。その会場の一角にスロット無料体験コーナーを出店したのが、関西で8店舗を運営するテンイチだ。4号機の北斗の拳とジャグラーの2台を使って設定6の遊技を提供した。

スロットに興味を持つのは、大人よりも子供の方が圧倒的に多い。年齢的には下は幼稚園児から上は中学生ぐらいまで。子供たちにとっては初めて触るスロットも、すぐに遊技方法を覚え、絵柄が揃うように無心でストップボタンを押していた。
ジャグラーを打っていた男の子は(小5)は「揃ったら楽しい」とちょっと遊んだだけでスロットの面白さが分かってきた様子。妹の幼稚園の年長さんもお兄ちゃんの横で北斗の拳に興じていた。

さらに上級者となるとスロッター予備軍の風格だ。小4からゲームセンターでスロットを打っている中1くんは、目押しもできるとばかり、タイミングをはかりながら7を一つずつ揃える。2つ目までは揃えられるが、最後を揃えることができなくて、悔しそうだった。

なぜ、ゲームセンターでスロットをやるのかというと、一般的なメダルゲームは当たっても12枚しか出ないが、スロットなら500枚出る可能性があるので、効率を求めてスロットを打っている、という。大量に出たメダルは他のゲームで使う。ゲームセンターのハナハナで目押しを練習している、という。
今回のフェスにブース出展した狙いは、テンイチという知名度を上げること以外に、未来のスロッターを育てる意味合いもある。子供の頃から遊技機に触れることでその体験が将来的に来店につながれば万々歳だ。
「こんなことをしても客が増えるわけがない!」と多くのホール関係者は言下否定する。それは目先のことしか考えない発想であって、中・長期的な視野に立つと新規開拓には必要なことである。
とかく現場は目先のことしか見えないので、集客はイベントに頼るわけだが、その日だけ軍団や専業が蔓延る。常連客からは「奴らに占領されて打つ台がない」と不満爆発だ。常連客に還元することもできず、何のためのイベントをやっているのやら。そんなことに経費を掛けるのなら未来のファンづくりにもっともっと業界を挙げて投資してもらいたいものだ。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。