パチンコ日報

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若者や女性の開拓をハーレーダビッドソンに学ぶ

パチンコ業界では若者や女性の新規開拓が課題となっているものの、具体的な行動に出る気配はない。やっても無理と端から諦めているのかも知れないが、今パチンコを支えている高齢者がいなくなったらどうなるかは、ホール側が一番肌で分かっているはずなのに、誰かが、何かをやってくれるだろう、と他力本願の傾向があまりにも強い。

レジャー白書(2013年)の調査でパチンコを始めた年代が、次のように明らかになっている。それによると20代が55.1%、19歳までが28.1%と10~20代で始めた人が8割以上に達している。以下30代7.2%、40代4.1%、50代2.2%、60代以上1.4%と年代が上がるごとに下がって行く。

この開始データから見えてくることは、18歳~20代は新規ユーザーを最も獲得しやすい年代であり、逆に言えば、この年齢の間にパチンコ・スロットに触れる機会のなかった人は一生涯、パチンコ、スロットを遊技することはないことを示すものである。

スロットは18~20代から始めているのに、パチンココーナーに若者の姿は少ない。

パチンコはアニメ版権を多用しながら若年層を開拓しようとしているが、それだけでは物足らないのだろう。

業界は違うが、若者や女性を開拓するためのマーケティングの代表的な事例がこれだ。

大型アメリカンバイクのハーレーダビッドソンが、同社としては初となる排気量353CCのバイク「X350」を発売した。価格は69万9800円。これなら若者や女性でも手が届く値段で、ハーレーとしては相当抑えた価格帯を設定している。
これでバイクの入門者でもある中型免許でもハーレーが乗れることになる。


これまでハーレーの入門機は通称パパサンの883CCのVツインだったが、大型免許が必要だったために、一定のハードルとなっていた。一番安いパパサンでも130万円以上だが、一般的なハーレーは1200CCで価格も200~300万円以上となる。フルカスタムすれば軽く500万円をオーバーする。

つまり、中高年でおカネにも多少余裕が出る頃にしか乗れないようなバイクがハーレーでもあった。

そんな高いハードルがあったハーレーをもっと手軽に乗ってもらいたいのが、「X350」であることは言うまでもない。ただ、ハーレーとは名乗っているがスタイルはアメリカンVツインではない。搭載されているのはパラレルツインエンジンなので、サウンドもハーレー独特の「ドドド」という低い重低音ではない。このスタイルとエンジンサウンドがどう評価されるか。

ま、ハーレーの入門機から始まって次は大型のハーレーへ移行させる狙いがある。中型では確実に物足らなくなり、大型を目指すからだ。

パチンコも1パチから始まって4円に移行するような仕掛けが必要だ。



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