パチンコ日報

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ジャパニーズカジノに興味を持ち始めたインバウンド客

アメリカから知人が来日することになったホールオーナーは、紅葉シーズンの京都案内を頼まれた。インバウンド客で賑わう京都はホテルがなかなか取れない。オーナーが定宿としている老舗旅館は1泊5万円だったが、変動相場制で8万円に値上げされていた。ここは取れたが、1泊1人8万円を伝えると「安い!」という反応だった。
 
それより紅葉の名所でライトアップされるお寺の拝観を営業時間外で「いくらでもおカネを出すから貸し切りにできないか」と相談された。円安ドル高でとにかく日本は安く映っている。

で、アメリカ人の知人の娘さんが日本へ行ったら「是非カジノをやりたい」というリクエストも入った。日本のカジノは計画中でまだオープンしていないことを伝えると、それはパチンコホールのことだった。日本のアニメが大好きで、その版権を使ったパチスロのYouTube動画などを見て研究している様子だった。

外国人からするとパチンコホールは「ジャパニーズカジノ」と認識しているようだ。パチスロはスロットマシンに近いのでパチンコよりも入門しやすい。

場面は東京・渋谷に転換する。

11月某日、午後7時ごろ。東京・渋谷の「楽園」前で業界人がウォッチングしていた。8人の外国人グループが店の中に入って行ったかと思うと、若いブロンド美人2人が出てきた。興味深そうに中を覗き込む外国人もいる。中国人グループが入ったが暫くして出てきた。インド人夫婦らしき人も出てきた。店内の様子というと外国語表記が一切ない。興味はあるのに何をどうしていいか分からず出てくるケースが少なくない。


これだけ、外国人がホールに出入りする光景は今まで見たことがなかっただけに衝撃的だった。確実にジャパニーズカジノに興味を示している手応えを感じた。

「パチンコ店がどんどん潰れて、客がいない、いないと嘆くばかり。多様性や国際化だと言われているのに、わが業界は鎖国ですね! パチンコ店は分からないことは、誰かがやって、徐々にでなければ失敗が怖くてしない。そこに大きな市場があるのに。ファーストペンギンにはならない。大阪の飲食店も初めは中国人マナー悪いとか言いながら、今はインバウンド頼み。百貨店はいち早くインバウンドのお客様歓迎。パチンコ業界は時間かかりますね」と感想を漏らす。

東京だけではない。大阪を視察した関東のホールオーナーは、ナンバのインバウンド客でごった返す光景にものすごいエネルギーを感じた。

「何とかこの活気をホールに呼び込めないかな、と色々刺激と気づきを頂いた次第です。東京もそうですが、ナンバの方がホールも密集していますし、インバウンドも溢れています。プロモーション効果大のように思いますね」

どういうわけか、11月15日の日報のエントリー「和食とパチンコの融合で成功を確信」のアクセス数が1週間経ってもうなぎ上りになっている。ホール企業で飲食店を経営しているケースは多い。店内に無料で打てるパチンコ・スロット台を置くだけでも、接触機会が増えてホールに足を運んでくれることにもつながりそうだ。


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