パチンコ日報

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賞味期限切れ食品スーパーの価格も市場価格なら…

フードロス問題の解消にも一役買う賞味期限切れ食品スーパーが話題になっている。主には長期保存ができる缶詰や乾物、お菓子、レトルト食品、調味料、飲料などを扱っている。期限を過ぎて食べても健康問題はほとんどない。これまで賞味期限が過ぎたものは廃棄処理に回されていたが、食品ロスとして社会問題にもなった。それを格安で仕入れて定価の半額~10分の1の激安価格で販売するのが賞味期限切れ食品スーパーでもある。循環型社会には欠かすことができない存在でもある。

賞味期限切れ食品スーパーと似た業種がバッタ屋である。例えばアパレルメーカーが不良在庫になった商品を廃棄処分するにも費用がかかるので、それをバッタ屋に格安で買ってもらう。ブランド品の場合は、バッタ屋はタグを切ってディスカウントストアなどへ販売する。

バッタ屋には色々なルートから多岐にわたる不良在庫が持ち込まれる。不良在庫が世の中からなくならない限り、この商売はエンドレスで続く。

とあるバッタ屋がパチンコ業界市場の開拓を始めるべく、大手チェーンに営業をかけた。持って行った商品は5足組で市場価格498円の靴下と5足組1000円のブランド品の靴下だった。

バッタ屋の仕入れ値はなんと7円だった。これを10~20倍の値段で売るのだが、5足組で市場価格498円の靴下は70円でホールに販売しようとした。

バッタ屋は70円の卸値なら「飛びついてくれる」と思って意気揚々と訪問した。70円の仕入れ値なら倍の値段でも140円で交換することができるし、市場価格で交換なら230円ぐらいの利益も出る。

すると購買担当の反応は予想外だった。

「市場価格以下で交換すると行政指導が入る」という理由からあっさりと断られた。

警察庁の平成30年1月30日の市場価格見解は、一般の小売店(いわゆるディスカウントストア等も含む)における日常的な販売価格をいい、特別な割引価格はこれに該当しない。

バッタ屋も事前に業界事情は勉強したつもりだった。99%が特殊景品との交換で、一般景品の市場は非常に狭いことは分かっているつもりだったが、市場価格以下での提供はNGというのは想定外だった。

警察は一般景品の持ち帰率を上げるように指導しているが、市場価格よりディスカウントしてはいけない、という矛盾した行政指導を続けている。

「ドン・キホーテは5円の消しゴムや10円のボールペンを販売している。これも企業努力。ディスカウントして提供できないとは、なんてバカな業界なんだ! 景品を安く提供すると射幸心を煽るという警察の考え方に納得しているから、パチンコ業界は衰退していく」(バッタや関係者)と怒り心頭だ。

ま、持って行った靴下に食指が動かなかったのかも知れないが、靴下ならバラ売りで端玉景品で出すことはできたはずだ。

バッタ屋には賞味期限切れのペットボトルも持ち込まれる。メーカーにすれば廃棄費用がかかるので送料別で、0~2円で買い取ってもらっている、という。こうした訳あり商品は、訳あり理由を書いて、端玉景品で出せばいいのではないか?


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