パチンコ日報

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中小ホールでは通用しない大手のやり方

大手チェーンに勤めていた。役職は店長代理だった。そこを退社して30歳目前で故郷の北海道へ帰ってきた。都会生活とホール業に疲れたためだ。

就職先はすぐに見つかると思ったが、考えが甘かった。希望する職種の採用枠もなく、結局、ホール企業しか求人がなかった。

大手で店長代理の実績があったが、一般社員からのスタートとなった。働きぶりが認められ主任になるのに時間はさほどかからなかった。

主任になってから大手チェーンで培ったノウハウを現場に落とし込もうとした。接客をはじめ、勤怠管理の方法を店長に上申した。ところが、店長をはじめ現場からは一言で言うなら「面倒くさい」で片づけられ、猛反発にあった。

地方のホールに大手のノウハウを注入して無駄な部分を効率よくしようとしたが、協力も得られず挫折してしまう。

人間関係にも疲れ、パチンコ業界から離れることにした。

まだ若いので一念発起して大型免許を取って、トラックの運転手になった。

人間関係の煩わしさはないものの、トラック運転手も重労働であることに気づく。まだ、ホールの方が楽、とばかりに再び、ホール業界へ転職する。

再び頑張って主任になれた。ところが、皆、主任の指示には従ってくれない。曰く、「田舎には田舎のやり方がある」とここでも反発される。

それが嫌になり、3店舗目のホールも退職することになる。

4店舗目もホール企業を選択した。

ここで考え方を改めた。

「大手の経験は捨てよう。北海道のホールもお客さんも大手のやり方を求めていない。店長だって管理されるのを嫌がる」

で、取った行動が上から指示されたことを「はい、はい」とこなすことだけにした。自分のカラーを殺し、いわれたことだけをやるようにした。

ところが、このやり方では今まですぐになれていた主任に抜擢されないのだ。指示待ち族では、やる気のない人間に映るので役職者になれるわけもないことにやっと気づく。

やはり地方の弱小ホールといえども積極性のない人間を役職者にするほど甘くはない、ということを思い知らされた。

人間は最初に就職した企業の色に染まりやすい。それが長ければ長いほどそのカラーを捨てることができない。

「大手のやり方がすべて正しい、と思ってやってきましたが、これからはこれまでの失敗を活かしながら自分色を出してみます」と5店舗目の再就職を考えている。

まだ、30代なのでやり直しは効く?


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