パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

富裕層とギャンブル

北海道・旭川で初の25階建てタワーマンションが売り出された。最上階は4LDK,156平方メートルで3億5000万円、と都会並みの価格だが即完売した。第一期分譲では上層部40戸が売り出されたが、9割方売約済みになっている。

場所はJR旭川駅前だが、北海道の中心地の札幌でもない。道央とは言え、札幌から140キロも離れた旭川で高額なタワマン需要があることに驚かされる。

おカネを持っている経営者などの富裕層が地方でもいることを証明した形だが、タワマンが人気なのは、雪国では毎日欠かせない雪かきから解放されることが大きな理由でもある。

これは過疎化が進む地方でも富裕層が存在することを言いたかったわけだが、年収2000万円の上場企業の役員は、ベトナムへ観光で行った時に、ダナンに昨年4月にオープンしたパチンコ店へ立ち寄ってみた。

レートは選択制となっており、1枚100円でスロットを打った(機種は聞いていない)。負けが込んで気が付けば10万円以上にも。ところが、大爆発を起こし、一気に80万円以上の勝ちとなった。

「(日本の)パチンコのレートが可愛くてやってられない。復活するにはレートを上げるしかない。日本でカジノがオープンしたら、パチンコがショボく思えてカネを持っている人はカジノに流れるぞ」とすっかり気をよくしている。

このベトナムのパチンコ店と言えば、Tik Tokで1玉1000円、40万円分の玉をハネモノのトキオにぶち込む映像が流れている。V入賞すれば7ラウンドで50万円、16ラウンドなら最大で100万円になるのだが、これが見事に16ラウンドを決める。一撃100万円だ。

これは脳汁が出まくるというものだ。

前出の上場企業役員は「1玉1000円は手が出ないが、10円ならやる」と断言する。

射幸性とは単純なハネモノでもレートが高くなれば、どんどんそそられていくということだ。

日報でアングラ社会で1玉10円のゼロタイガーや1枚100円の4号機、1玉100円のちょいパチ、1玉100円から500円までを自分で選択できるスマートボールなどを紹介してきた。

ゆるい機械でもレートが上がれば、手に汗握るスリルを味わうことができる。風営法の高い壁があるのでパチンコでは簡単にはレートを上げることはできないが、これがカジノとなると可能になる。博打は単純明快でレートが髙ければ高いほど熱くなる。パチンコ業界の参考にはならないが、日本のカジノでは参考になる。



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日工組のTVCMはナゼ柴咲コウだったのか?

KIBUN PACHI -PACHI委員会のテレビCMが21日から始まった。これを見たホール関係者は巨大な玉に乗っている女性が最初は誰だか分からなかった。それが俳優の柴咲コウと知ると「ナゼ?」という疑問が沸いた。

「新規客の開拓に柴咲コウを起用したのでしょうが、柴咲コウがどの層に支持されているのかも分からなければ、このCMはどの層を狙ったものなのかサッパリ分からない」と切り捨てる。

一方、日報の読者からは次のようなコメントが寄せられている。

「パチンカーの気持ちを逆撫でしそうなCM。パチンコ打つ人間の気持ちが全然分かっていないということが良くわかりますね」

「遊技機メーカーの集まりである『日工組』が、ホールの負担を増やしお客を締め上げているのに、よくこんなキャッチフレーズでCMを打てたものです。なぜここまで考えられない連中なのでしょうか。客を楽しませられない原因を作ってる張本人が「楽しんでる?」なんて普通は言えません。意図的ならもう救いようがない」

「客はイライラで怒り心頭で辞めていくホール状況の中、運営側が『楽しんでる?』なんてセリフをコマーシャルで使おうと思った神経を疑う。怒りというかもう笑いだ」

「どんな感覚してるの?このコマーシャルにいいイメージはありません。誰かメーカーに意見してよ」


日報の読者であるユーザーは柴咲コウのことよりも「楽しんでいる?」というキャッチフレーズに憤慨している。

ユーザーは今の負け続けるパチンコに対して憎しみしかわかない。そういうことを考慮して、ホール関係者のナゼ柴咲コウだったのか、という疑問を解明して行こう。

俳優やタレントは、自分たちがイメージキャラクターとして起用されることに非常に敏感だ。TVCM出演のオファーを断る理由には、イメージの問題や社会的な責任を感じる場合がある。

従って、自分が起用されるCMの内容が自分のイメージに合っているかどうかを事前に確認する。CMが社会的に問題視されるような内容であれば、オファーは断る。パチンコにはいいイメージがないので、自分のイメージまでパチンコに染まりたくない、ということが考えられる。

パチンコのCM出演に対して、俳優やタレントが受け入れるためには、CMの内容を理解してもらった上で、破格のギャラを提示し、印象的なCMを作り上げると共に、本人の好感度を高める内容が求められる。そのCMがパチンコを楽しむ人たちにも役立つものであれば、なおさらいい。

お笑い芸人と違って特にイメージを重視する今回の俳優起用に関しては、人選で相当難航したことが想像される。平たく言えば、俳優はことのほかパチンコNGが多かった。候補者にオファーをかける中、消去法で残ったのが柴咲コウだった、ということであれば、ホール関係者の疑問も解けたのではないだろうか。

パチンコのイメージをかなり刷新しないと俳優にはオファーを受けてもらえない現実があるようだ。

と、この原稿を書き終えたところ、日工組のCMに対して業界内の声の続編も届いてくる。

ある単組の関係者は「CMを流すタイムスケジュールを組合に流して欲しい。それが分かれば、店内でも流せる。ホールでも店外のLED看板に流したりと色々使い道がある。みんなに見てもらいたいという発想力が日工組にはない」と憤慨する。

この声に「???」

CMをそのまま流したいのであれば、YouTubeにアップしているので、それを使えば済むだろうに。むしろ、CMのタイムスケジュールが分かったところで、その間、ずっとテレビを流すのか? タイムスケジュールを教えて欲しい、という発想の方に驚かされた。

追記(4.30)

このエントリーは日工組メーカー内でも話題になった。実際、拡散されたようで土曜日にも関わらず、アクセスが上がったのはそれも一因か。

で、このCMは日工組内でも賛否両論あるようだ。

人選に難航したしたことを受け「日本人がダメならナゼ、外国人にしなかったのか。昔、SANKYOが流したニコラス・ケイジのCMは本当に良かった」という意見がある一方で、こんな候補を挙げる。



「イッコーやはるな愛、マツコの方がインパクトがあった。あれだけパチンコ愛を語っていた藤田ニコルは候補にも上っていないのか? いっそ、各メーカーのキャラクターを登場させてもよかった」と外野は喧しい。

追記(5.1)

続報は続くよどこまでも。今度はCMを観た日工組役員の家族の話。

「有名人出せば良かったのに、ムダ金になっているね」と奥さん。

それに対して役員は「何言ってんの、あれは柴咲コウだよ」と反論した。

柴咲コウだったことに驚きを隠せなかったが、「集客につながるCMにしないとダメね。ホールのため、業界のため、という意識が欠けているからこんなCMにOKを出すのよ」と身内からの評価も手厳しい。



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フランスのテレビ取材を断ったホールはインバウンドに興味なし?

インバウンド客が戻って来たということで、テレビでもその光景が取り上げられている。

コロナ前は中国人の爆買いが話題になったのも、懐かしさを覚えるぐらいひと昔の話になっているが、今、インバウンド客が求めているのは日本の文化を体験することへシフトして行っている。


秋葉原のメイド喫茶を体験しに来た韓国人の男性3人グループは、「韓国人ユーチューバーがアップしていた動画を見てきた。ショッピングはネットでもできるが、カルチャーは日本に来なければ体験できない」と話す。

その他最近の傾向としては、アニメの聖地巡礼も日本での人気観光スポットになっている。コロナ禍で外出もできず自宅で日本のアニメを見ていた外国人が、コロナ禍で閉じ込められた3年間の空白を埋めるように、聖地へと足を向ける。

フランスのテレビ局の制作会社が東京へ取材にやってきたのは、GW前だった。現地コーディネーターとして雇われたAさんは、1日かけて上野周辺を案内した。コース的には上野公園~不忍池~アメ横だった。

日曜日のアメ横は日本人やインバウンド客でごった返していた。店の外にテーブルを並べた居酒屋などが大繁盛している。


予定のコースの撮影が終わり、パチンコ好きのAさんは機転を利かせて、日本独自の文化であるパチンコも取り上げてもらおうと思い、ディレクターにパチンコ店の撮影を打診してみた。

ディレクターは店内に外国人がいないこともあり、あまり乗り気ではなかった。フランスで放送するに当たり、インバウンド客がどういうところへ出没しているかを紹介する目的だったからだ。

あまり乗り気ではないディレクターを説得して、Aさんは次に飛び込みで上野のパチンコ店へ向かい、取材交渉をした。対応に出た店長は「忙しいので対応できない」とそっけない。粘ると「上の許可がないと応じられない」ということで、本社へ電話してもらった。

で、返事は「外国のテレビでは宣伝にもならない」と無下に断って来た。

さらに粘って「店内の雰囲気だけでも撮影させて欲しい。お客さんの顔はモザイクを入れるから」と交渉を続けたが、ダメだった。

インバウンド客には一切興味がないのか、はたまたそれが会社の方針なのか。

Aさんは取材がOKだったら、勝った時の換金システムまで紹介するつもりで、TUCも取材対象と考えていた…。

日本に来なければ、体験できないコト消費へとインバウンド客の関心は移行している中で、なんとも勿体ない話ではある。

海外でのパチンコ情報発信が少ないことが、日本へ来てもパチンコに興味を示さない要因の一つと考えられる。そういう意味でもフランスのテレビ局の取材チャンスをみすみす逃したことが悔やまれる。



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ホールの体力を温存するにはむやみに新台を買わせないことが一番

「今年のリトンエソウ通信東京支社の後日談」でも紹介したが、今回は遊技機メーカー系が記事を完全に真に受けていた。記事を読んだ感想は「出し抜かれた!」と喪失感に苛まれた人も何人かいた。

つまり、遊技機メーカーもシュリンクする業界の将来を考えると、遊技機以外の新規事業を模索している表れでもある。毎年の恒例記事なのに、何の疑いもなく真に受けたということは、相当焦っていることも窺える。

ある遊技機メーカーは新規事業のヒントを得るために、異業種交流会に参加している。業界の枠で考えても発想は広がることがない。全く接点のない業界から新しいビジネスのヒントも生まれてくるというものだ。

自動車メーカーの部長が異業種交流会で遊技機メーカーの役員と名刺交換した。その席で遊技機メーカーの役員の言葉で印象に残ったのがこれだ。

「将来的にパチンコ業界は一番危ない。何故なら、パチンコ業界は規制産業だから不透明感が一杯ある」

特に「規制産業」というワードが頭に残った。

自動車業界も環境問題と併せて排ガス規制との戦いでもある。自動車メーカーはその都度英知を結集してその壁を乗り越え、ハイブリットやEVなどの新技術を確立してきた歴史がある。

一方のパチンコ業界は規制のたびに業界は縮小するばかりだ。連チャンで射幸性を上げること以外で、遊技人口を増やす遊技機を編み出す優秀な人材が不足しているからでもあろう。

それはさておき、遊技機メーカーの役員が考えていることは、顧客であるホールが元気になるためのビジネスを模索するのが異業種交流会も目的でもあった。

今後も遊技機を買い続けてもらわなければいけないが、ホール経営以外でも体力をつけてもらう必要がある。

例えば、郊外型ホールは広い敷地を持っている。しかも幹線道路沿いに立地している。この立地特性を考えると、今後普及するEVの充電スタンドとして敷地が活用できる。実際、EVスタンドを備えているホールは姫路にある。

メーカーの営業マンはホールオーナーから「儲かるビジネスはないか」と相談を受けるので、そのアンサーが必要になってくる。

「ホールに新しい事業を提案することもわれわれの仕事」というが、その前に、新台を必要以上に買わせないことだろう。それだけでも体力は回復するが、超人気スマスロを導入するには、1:3の紐付き慣習が横行している。


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カード窃盗に注意

週刊誌記者が裏犯罪を取材した。その過程である男に出くわした。数々の窃盗事件に絡んでいる様子だったが、「パチンコ店が一番チョロい」と言いのける。どうしてチョロいかは後述するが、次の話を聞けば納得する。

最近のクルマの窃盗団の手口は非常に強引だ。自宅の駐車場に停めているクルマでさえもいとも簡単に盗んでいく。今はスマートキーが多いため、施錠していても玄関先にキーを置いていると、スマートキーの電波を傍受する「リレーアタック」などで盗まれるケースが増えている。外部からクルマの制御システムへ侵入して、開錠やエンジン始動をやってのける。狙われやすいクルマを所有すると自宅でも安心できないので、タイヤに強力なロックを掛けて自己防衛するしかないが、これとて切断してしまうカッターがある。


で、窃盗団は主に海外で高く売れるクルマを狙う。 なかでもトヨタのランクルは非常に人気が高い。アラブ諸国ではおカネがあってもなかなか納車されないので、盗難車であろうが欲しい。砂漠などの悪路走破性と高級感のある内装が人気の秘訣だ。

もう一つ、ランクルが狙われるのは、ラダーフレーム構造にある。これは自動車黎明期からの古い構造で、車台にエンジンを載せ、サスペンションを取り付け、上からボディをかぶせる方式だ。つまりボディとシャシーは別構造だ。現在の主流はモノコックで、ボディ全体で一つの構造物となっている。

つまり、ランクルは比較的簡単に分解でき、組み立てることも容易なので狙われている。盗んだランクルはバラバラにし、車体番号の刻印も偽装して10日間ほどで輸出。現地で組み立てる。

盗んだクルマをそのまま輸出するようなことはしないので、非常に手間がかかっているともいえる。

こんな手の込んだ窃盗に対して、パチンコ店内のカード泥棒はチョロいということだ。この男、サンドに差し込んだままのカードを狙って全国を渡り歩いた。

ピーワールドを参考に地域の大型店をターゲットにした。ビジネスホテルに泊まり、移動はレンタカー。ホールの駐車場には絶対停めないことが鉄則で、近くのショッピングセンターなどに停めてホールへ向かった。

一番やりやすかった時期が全面禁煙になった時だった。タバコを吸うために喫煙室へ行くために、席を立つ。その時に犯行に及ぶわけだが、サンドには会員カードかハウスカードかを見極める機能がある。ハウスカードで打っている客に対して従業員が会員カードを勧めるためにも便利だった。

で、ハウスカードだけを狙い、抜き取るとすぐに精算して店を出た。カード残高が5000円でもあれば、儲けもの。こんなチョロい窃盗で月40万円から70万円を荒稼ぎした。同じ店には二度と行かないことも足が付かない鉄則。若者は離席する時にカードを抜くが、高齢者の傾向としてそのままで離席することが多いようだ。

現在はやっていないようだが、「危険が少なく、安全に儲かった」とうそぶく。

ホールは離席する時のカード抜き取りの注意喚起を図るしかない。


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