パチンコ日報

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カード窃盗に注意

週刊誌記者が裏犯罪を取材した。その過程である男に出くわした。数々の窃盗事件に絡んでいる様子だったが、「パチンコ店が一番チョロい」と言いのける。どうしてチョロいかは後述するが、次の話を聞けば納得する。

最近のクルマの窃盗団の手口は非常に強引だ。自宅の駐車場に停めているクルマでさえもいとも簡単に盗んでいく。今はスマートキーが多いため、施錠していても玄関先にキーを置いていると、スマートキーの電波を傍受する「リレーアタック」などで盗まれるケースが増えている。外部からクルマの制御システムへ侵入して、開錠やエンジン始動をやってのける。狙われやすいクルマを所有すると自宅でも安心できないので、タイヤに強力なロックを掛けて自己防衛するしかないが、これとて切断してしまうカッターがある。


で、窃盗団は主に海外で高く売れるクルマを狙う。 なかでもトヨタのランクルは非常に人気が高い。アラブ諸国ではおカネがあってもなかなか納車されないので、盗難車であろうが欲しい。砂漠などの悪路走破性と高級感のある内装が人気の秘訣だ。

もう一つ、ランクルが狙われるのは、ラダーフレーム構造にある。これは自動車黎明期からの古い構造で、車台にエンジンを載せ、サスペンションを取り付け、上からボディをかぶせる方式だ。つまりボディとシャシーは別構造だ。現在の主流はモノコックで、ボディ全体で一つの構造物となっている。

つまり、ランクルは比較的簡単に分解でき、組み立てることも容易なので狙われている。盗んだランクルはバラバラにし、車体番号の刻印も偽装して10日間ほどで輸出。現地で組み立てる。

盗んだクルマをそのまま輸出するようなことはしないので、非常に手間がかかっているともいえる。

こんな手の込んだ窃盗に対して、パチンコ店内のカード泥棒はチョロいということだ。この男、サンドに差し込んだままのカードを狙って全国を渡り歩いた。

ピーワールドを参考に地域の大型店をターゲットにした。ビジネスホテルに泊まり、移動はレンタカー。ホールの駐車場には絶対停めないことが鉄則で、近くのショッピングセンターなどに停めてホールへ向かった。

一番やりやすかった時期が全面禁煙になった時だった。タバコを吸うために喫煙室へ行くために、席を立つ。その時に犯行に及ぶわけだが、サンドには会員カードかハウスカードかを見極める機能がある。ハウスカードで打っている客に対して従業員が会員カードを勧めるためにも便利だった。

で、ハウスカードだけを狙い、抜き取るとすぐに精算して店を出た。カード残高が5000円でもあれば、儲けもの。こんなチョロい窃盗で月40万円から70万円を荒稼ぎした。同じ店には二度と行かないことも足が付かない鉄則。若者は離席する時にカードを抜くが、高齢者の傾向としてそのままで離席することが多いようだ。

現在はやっていないようだが、「危険が少なく、安全に儲かった」とうそぶく。

ホールは離席する時のカード抜き取りの注意喚起を図るしかない。


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