遊技する回数が減った主な理由は、「勝ちにくい」が約4割と最多で、次いで「自由に使えるお金が減った」(37.7%)、「面白い機種がない」(28.2%)が続いた。
暗黒時代と言われたスロット6号機時代を乗り越え、6.5号機~スマスロの流れの中で、売り上げ・粗利に貢献しているが、遊技客が減るのはその分、負ける客が増えていることを裏付けていることになる。暗黒時代と言われ、出方が緩やかだった6号機の方が負けにくかったということでもある。
結局、射幸性の高い遊技機は、勝つ時は大きいが、負ける金額も大きく、長続きはしないということだ。
こうした状況を打開するには業界が一丸となって新規ユーザーを開拓する方策を考えなければならないが、危機的状況になりながらも、そんな兆候はない。
「メーカーは機械を売ることが主体になっている。各々が市場拡大を目指しているので、今後も業界が一つに纏まることはない。むしろ纏めるには無理な段階に来ている」と話すのはメーカー関係者。
メーカーにはパチンコに強いメーカーがあれば、スロットに強いメーカーがある。全国のホールの設置台数が漸減する中で、パチンコとスロットの熾烈な縄張り争いが起こっている。パチンコ業界と呼ばれるように、パチンコの設置台数比率が上だったが、来年あたりには逆転現象が起こるのではないかと言われているぐらいだから、メーカーが一つになることもなければ、業界全体が一つになることも期待薄だ。
その一方で、ホール現場では、パチンココーナー、スロットコーナーと言うようにホール内にあった垣根が取っ払われようとしている。4月25日にリニューアルオープンする都内のスマート専門店では、パチンコの隣にスロットを設置する。コーナーによる死に島をなくす狙いもあるようだが、色々なレイアウトが可能になる第一歩でもある。
「新台を買えるホールがこの先25%減に留まるならば、メーカーはある程度はやっていける。ただ、昔で言えばインベーダーゲームのようなものが出てきたら、その限りではない。それがカジノ。カジノ客とパチンコ客はかぶらないと言われているが、カジノに美味しいマシンが設置されたら、ホールのドル箱客が行くことが恐ろしい。それを防ぐためにもわれわれは、インベーダーのような突飛なものを考えている」(同)
メーカーはメーカーで考えていることは分かるが、業界が一丸となって射幸性を抑えて、新規ユーザーを開拓する自助努力をしなければ、萎んでいくだけだ。
そんな折、業界が一丸となったKIBUN PACHI -PACHI委員会なるものが4月21日に発足した。
活動の第一弾は俳優の柴咲コウを起用したTVCMだ。巨大なパチンコ玉を模したバルーンを柴咲コウが玉乗りの要領で、宙返りしたりしながら街の中を彷徨う。最後に「楽しんでいる?」KIBUN PACHI -PACHI委員会のテロップが流れる。
また、ホームページには次のように書かれている。
「気分がパチパチあがるように、明るく、楽しく、
盛り上がっているみんなをつくり出していく。
パチンコ・パチスロは、そんな想いをもった
エンターテインメントだ。」
気分を上げてみんなのパチパチがここから始まる。
そうなることを祈るが、このCMを見た大手広告代理店関係者は「街の人に外国人を使っているようでは支持されない。玉は命なのに映り込みも消さなければならない。コンセプトも任せっきりだということが分かる」と辛辣だ。
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