パチンコ日報

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パチンコと聞いて思い浮かぶ音は何?

先日、パチンコ業界のサウンドロゴに関するエントリーを書いたがその続編である。

古くからあるサウンドロゴの代表的なものと言えば、ラッパのマークの大幸薬品の正露丸だろう。

ラッパのメロディの歴史は古く、昭和26年のラジオCMで流されたのが始まりでもある。原曲は陸軍の「食事」喇叭譜で、製品パッケージに描かれているラッパのマークを想起させるメロディとして採用された。以来、70年以上に亘って流されている。



2015年には「ラッパのメロディ」のサウンドロゴについて商標登録している。

正露丸を商品名に売り出している製薬メーカーは大幸薬品以外に、和泉薬品工業、富士薬品、大阪医薬品工業、本草、日本医薬品製造、キョクトウなどがある。

数ある正露丸のパッケージの中から、ラッパのマークとCMから流れるラッパのメロディをリンクしてもらい、その結果、大幸薬品の「正露丸」をしっかり覚えてもらう、という戦略はものの見事に的中している。

大幸薬品の営業マンもこのラッパのメロディのお陰で営業が非常にやりやすくなった、というし、ドラッグストアの正露丸のコーナーは、大幸薬品が過半数以上になっている。


ちなみに、商品名の正露丸の歴史はもっと古い。

日露戦争直前の明治35年に製造販売が開始されたことが始まり。 当時は「露(ロシア)を征する」の意味が込められ「忠勇征露丸」と表記されていた。 第二次大戦後、「征」から「正」へ変更され現在に至っている。

で、パチンコのサウンドロゴを考える場合、昔は軍艦マーチや「チン、ジャラ」といえばパチンコが思い浮かんだものだが、令和の時代に軍艦マーチを流すホールもなければ、「チン」という音が出るベルそのものが付いていない。軍艦マーチと「チン、ジャラ」は昭和のパチンコの音と言えるもので、現代では通用しなくなった。

パチンコの歌と言えば、間寛平の「開けチューリップ」だが、これも昭和の時代で、チューリップ台そのものがない。

今のパチンコを代表する音と言って思い浮かぶものがないのも、寂しくなったものだ。パチンコのサウンドロゴを考える場合、これがなければ始まらないが、なければ作り出すしかない。

ここは業界人が知恵を出し合ってパチンコ・スロットをイメージするサウンドロゴを一から創り上げるプロジェクトを立ち上げてもらいたいものだ。それとも、手っ取り早く軍艦マーチへ戻る?



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