ギャンブルをしたければカジノ、遊技をしたいのならパチンコとはっきり線引きする準備が着々と進んでいる。カジノが解禁される5~6年後は確実にその方向で収まっていることだろう。遊技というのなら4円よりも1円の方が適している。1円でも経営できる体制が出来上がっているところは、風営法改正で出玉が3分の2になっても恐れることはない。
4円に未練があるホールは出玉規制を受けて出店計画を減速させている。3年間の経過措置を経て完全に新基準機での経営に切り替わった時に自信が持てないためだ。
「600~1000台は怖くて手が出せない。新店出店のシミュレーションもできない。あの大手でさえも大型案件から手を引くケースが目立っています」(同)
出玉規制をピンチと捉えるかチャンスと捉えているかは、今年後半から来年の出店を見れば自信のバロメーターとしても捉えることができる。
「各台計数機を導入しておきながら、玉積みに戻すホールも当初の稼働が取れていないホールです。本来、パチンコ業界は人手不足なのですから、各台計数機はもっと普及していなければなりません。出玉が見えなくても、このホールは回る、と信頼関係があれば各台計数機は導入できます」(同)
客が望んでいるのは一にも二にも出玉だ、とばかりに、出玉を見せる。そんな営業方法も後3年余りかも知れない。低射幸性時代は出玉演出で射幸心を煽る営業方法とも決別していかなければならない。
コンサルタントの下にはこの3年間で店を閉めるべきかの相談がひっきりなしに来ている。ホールの不安があるところに、コンサルタントのビジネスチャンスは訪れる。
コンサルタントはネガティブなことは言わない。稼働が上がったスロットの使い方事例を紹介しながら、「大丈夫、頑張りましょう」と励ます。
「出玉が3分の2になることでの消費心理を落とさないこと。そのためには、お客さんの使用金額を抑え、勝率を上げてください」(コンサル)
「そんなことは言われなくても分かっている」というのがホール側の言い分。それをやれば売り上げ、粗利も落ちる。ホールが求めているのは、それをやっても売り上げ、粗利が落ちない方法だ。
「移行期間の3年間が全く読めない。真綿で首を絞められるようにこの3年間でじわりじわり体力を失われたくない。粗利を削って、出すにしても、いずれ、釘を開けて回すこともできなくなる」(オーナー)と不安はMAX状態だ。
となると、後はメーカーがどんな新基準機を出してくるかにかかっている。
「5号機の初期はどうしようもなかったけど、後半から5号機は復活したでしょう。それと同じでパチンコも安心してください」(パチンコメーカー関係者)
とにかく明るい安村の一発芸「安心してください」も過去のものだが…

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。