この大手は1円にシフトして久しい。1円客は出玉を追及するよりもその機械自体を楽しむお客さんが大半なので最高出玉が2400個から1500個に抑えられようが、4時間で10数万円勝てる期待値が、5万円以下になろうとも、もともとそういう客層ではないので、全く心配していない。
4円MAXが全盛期の時、粗利重視ホールがMAX機を競うかのように大量導入したが、そういうホールはMAX機がなくなって悲鳴を上げている。他社がMAX機を積極的に導入した時も、ギャンブル志向ではなかったために、MAX機ショックも味わっていない。
本来、パチンコホールがあるべき姿の大衆娯楽を提供してきた結果だろう。
「今にして思うことは先人たちが作り上げた40玉交換営業の素晴らしさです。やはり等価じゃない方が遊びやすい。一物一価を徹底された時、ほとんどのホールがスロットに交換率を合わせてしまいましが、あの時、パチンコに合わせていたらどうなっていたか、という反省も含めて検証はしています」(同)
ホールと客の信頼関係は一朝一夕にはできるものではない。パチンコ日報だって2005年にスタートして12年間、業界誌が絶対に取り上げないようなネタを毎日コツコツ更新し続けた結果が、業界からの支持につながっている。
冒頭の言葉は裏を返せば、お客様との信頼関係が出来上がっているので風営法改正は怖くない、という意味で、言葉にも重みがある。
信頼関係ができていないホールに残された猶予期間は残り3年5カ月。この間にギャンブルではなく、遊技を求める客層に切り替えていかなければならない。
そこで一つのアイデアがある。
風営法の関係でできるかどうかは、別として参考までに聞いてもらえば幸いだ。
遊技に戻る一つのアイデアとは定額遊技だ。生まれたのは食べ放題からの発想だ。食べ放題は定額、時間制で、その時間内ならいくら食べても定額だ。
これを応用したものが定額パチンコで、例えば、1万円払えば1時間遊び放題。時間内なら玉をジャンジャン追加してもらえる。問題は1時間で遊技を終了して、出玉をどうするか。定額遊技なので全部お客のものにはならず、出玉の半分が客のものになる、という方式だ。
1時間1万円は例としたもので、遊技に戻るなら1時間3000円の定額制が妥当かも知れない。これなら、わざわざ1円を打つ必要はない。必然的に4円が復活する。
ホールの一角に定額コーナーがあってもいいじゃないか。

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