歌舞伎町だけで2店舗合せて1839台を擁することになった。
それから1年…

マルハン歌舞伎町店が新宿東宝ビル店との店舗統合のために3月一杯で閉店する、という。
新宿・歌舞伎町は日拓エスパスの牙城で、そこへマルハンが進出した形となったが、エスパスVSマルハン戦争も一区切りついた印象を受ける。
では、エスパスは新宿・歌舞伎町一帯でどのぐらいの勢力を誇っていたかというと次の通りだ。
エスパス日拓新宿歌舞伎町店(P1128台、S767台)
エスパス日拓西武新宿駅前店 (P737台)
スロットエスパス日拓歌舞伎町店(S373台)
スロットクラブエスパス新宿 (S75台)
パチンコ1865台、スロット1215台。合計3080台を擁していた。
しかも、マルハンの2店舗をJR側からと西武側からの動線を封じ込める形で点在している。
「元々マルハンは本命は東宝ビルで、歌舞伎町店は他社が来るならという理由で入っていただけで、それほど力が入っていたようには思えない。でも、歌舞伎町店は路面店なのでもったいない」(事情通)
一方の東宝ビル店はJR東口側から来ると店が裏手にあるので分かりづらいという難点がある。加えて、2階というハンディはあるが、渋谷のタワー店の成功があったためにハンディとは感じていなかったのかも知れない。
立地面以外でも自社物件で家賃がかからないエスパスと数千万といわれている家賃の必要なマルハンでは、この時点で損益分岐点が全然違う。
「歌舞伎町店をジャンジャン出して、撒き餌にして東宝ビル店の期待感を植え付けるべきだった。エスパスより出しているイメージを植え付けられなかった」(同)
歌舞伎町のような街は広範囲から人が集まる場所でもあり、出せばたちまち軍団の巣窟となってしまう。いかにそういう集団を排除して行くかが課題でもある。
赤字で稼働が上がっているのはプロに食われている証拠だ。適正な玉利で、プロが嫌がる玉利にする微妙なさじ加減も求められる。
適正な玉利といわれても、都内の山手線内は特に家賃が高い。低貸しのない時代、4円パチンコだけで6万稼働があった時代は、過去のものとなった。
都心といえどもパチンコ市場が確実にシュリンクしていることを象徴するような出来事だ。

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