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大手にはできないイメージ戦略で勝負する中小

ホールで芸能人を店舗のイメージキャラクターに使うケースは珍しくない。しかし、著名人を使えばそれなりのコストもかかる。限られた予算で中小ホールがコストをさほどかけずに挑んだイメージ戦略がここにある。

大阪市内で4店舗を展開するチャンスグループが実施したオリジナルのイメージキャラクター作戦がそれ。これとて、似たようなことをやっているホールはあれども、コンセプト展開しているケースは少ない。

キャラクターの名前は「いちごみみちゃん」。

aikata_nouhinのコピー-1 1505-02hujiko_ nouhinのコピー ミミちゃん法被-1 年齢は永遠の二十歳。バンドでボーカルをする傍ら、昼間はホールスタッフとして働いているのが、いちごみみちゃんである。

キャラクター設定はそれだけではない。実際にいちごみみちゃんが所属するバンドのオリジナル曲まで作ってしまうほどの凝りよう。

いちごみみちゃんのイラストを使ったタペストリーやのぼりまで作っているが、驚くのはいちごみみちゃんを丸ごとラッピングカーにしてしまったこと。

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いわゆる、“痛車”というカテゴリーだ。

IMG_0213 ウィキペディアによるとこう解説されている。

痛車(いたしゃ)とは、車体に漫画・アニメ・ゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した自動車である。いわゆるおたく文化から発祥し、アニメやゲームに対する個人のファン活動の一環として行われているもので、描かれるキャラクターは萌え絵の美少女キャラクターなど、平面上に描かれた「2次元」などと俗称されるイラストをモチーフとしたものが代表的である。萌車(もえしゃ)とも呼ばれる。
IMG_0217IMG_0218 痛車になったいちごみみちゃん号は、本来社用車だったマーチを丸ごとラッピングしたもので、ピンクを基調にしたド派手な痛車が、社用車として街中を走っている。

「アドトラックは一過性のものでコストも結構かかる。それなら、いっそ社用車をアドカーにしてしまう、という発想です。運転していても小学生、中高生には『カワイイ』『オモシロイ』といった反応を時下に感じています。キャラクターで親しみやすく記憶に残してもらう作戦です。こういうアイデアは大手では絶対に稟議が通りません。中小だからできること」(同ホール関係者)

オリジナルキャラクターの目的は、決して稼働率や地域での支持率を上げることではないようだ。あくまでも潜在的なイメージの刷り込みが狙いだ。

いちごみみちゃんは二次元の世界だが、次の展開として実際にホールスタッフとして働いているリアルいちごみみちゃんが次のステップとなる。

「ホールから誕生したアイドルです。働くスタッフのモチベーションアップにもつながります。オリジナリティーをとことん追求して、お客様もスタッフも楽しめるホールを目指しています」

キャラクターや楽曲制作は無名の新人を使うことで、新たな人材発掘にもつながり、コストパフォーマンスも極めて高い。

フィールズが月刊「ヒーロー」を使って新たなキャラクターを発掘している手法に近い。

キャラクター作りは外部に丸投げするケースも少なくないが、自社で考えて一から作り上げて行くことは、モチベーションを上げる社員教育にもつながっている。


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