一番おカネをかけないところは、ホール営業の肝でもある機械代だ。
新台のコストはチェーン店の中でも、高稼働が見込めて競合がある店舗にかけるぐらいで、後はチェーン店のスケールメリットを活かして、中古のチューン店移動でまかなったり、中古のレンタルなどで、極力機械代にコストをかけない運営に軸足を移している。
取引業者は「5~6店舗の規模のチューンだったらとっくに潰れていたが、復活している。ただし、取引業者は儲からない」とこぼす。
店舗数が多いと中には本当に競合らしい競合店舗がないケースもあるが、そういう店舗は中古の新台入れ替えが1カ月半に1回程度。従って広告チラシの回数も減るわけだが、チラシそのものを打たなくなっている。フリーの客がほとんどいなくて、固定客だけなら、店内告知で十分完結する。
機械や広告におカネを掛けない分、一番力を注いでいるのが接客だ、という。
「このチェーン店は、店に対して満足もしていないけど、不満もない、そんなお客さんの層が多い。だから、接客だけはしっかりやっている。接客に手を抜くとお客さんからの支持を受けられなくなりますからね。固定客も多いので、特に会話を大切にしていますよ」(取引業者)
社内の雰囲気も肩の力が抜けていて、社員は楽しく働いているように映っている。
「あの一件で見栄も外聞もなくなりました。営業方針も地域一番店を目指していることもないので、現場に妙なプレッシャーもないんじゃないですか。他の大手よりも内部は落ち着いていますね」(同)
1台1万円程度の中古の入れ替えで集客できれば、それにこしたことはない。機械代の回収をする必要もないので、無理に釘を閉めたり、出玉を削ったりする必要もない。
スタートが回って、出玉が削られていない、ということはお客さんのストレスを排除した営業ができる、ということである。
その辺のノウハウを掴んだところが、これからの時代を生き残れるホール、ということになるのだが、それができないから多くのホールが悩んでいるわけだ。
なお、同チェーンは4円と1円のバランスが絶妙であることも付け加えておく。
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