ご多分に漏れず稼働が下がり続ける状況でオーナーが店長に対してこんな提案をした。
「機械代を抑え、稼働も粗利も売り上げも下げないようにしたら、報奨金を出すがどう思うか?」
このホールの3店舗での機械代予算はおよそ8000万円。
この8000万円を1000万円下げて、7000万円の予算で稼働、粗利、売り上げを下げなければ、その1000万円は店長に還元する、ということだ。
この突然の提案を受けて、店長は飛びつくどころか、はたと困った。
「実際機械代を下げて他で成功しているケースはあるんだろうか?毎年、機械代を下げ続けてきた結果が今の現状。これ以上機械代を抑えて、今の数字を維持することは可能なんだろうか?」とこの提案を素直に受け入れることはできなかった。
3店舗で8000万円ということは1店舗当たり、2600万円。1カ月当たり220万円の機械代予算となる。
今でもかなり機械代予算は少ない方で、中古台で回していることが伺える。
総台数370台。稼働は下の上、というホール店長のケースでは年間の機械代予算が4800万円。2~3年前までは8000万円の機械代を使っていた。
この2~3年で大幅な機械代削減だが、その理由をこう話す。
「メインは4円に新台を入れていました。4円の稼働が少しは上がりましたが、今はその新台効果も薄れてきたので、4割も削減した次第です」
機械代の削減が新台販売減に直結しているのはいうまでもないが、新台を入れても釘を閉めていたのでは新台効果も薄れるというもの。
しかし、この機械代削減をしながら現状維持なら報奨金を出すというアイデアについてはこう見る。
「これは面白いアイデアです。素晴らしいオーナーだと思います。1000万円削減ということは1店舗当たり、年間300万円余りの削減で、その300万円が報奨金として入るのなら、私なら俄然やる気になります」
機械代を抑制して稼働を落とさない、ということは、機械の買い方、釘調整はもちろんのこと、すべてのサービスを見直すことになる。
「安い中古は台数のボリュームが出るのですが、中古に割り当てていた機械代をたまには新台を1台だけ買ってみるとか、緩急を付けることも必要になってきます。中古価格が5万円になったら買うのではなく、20万円ぐらいの高い時に買って入る時間のロスをなくすことも時にはやってみる。今までと同じことをしていたのでは変わりません」
買い方以外でも知恵を絞らなければならない。
「毎月の入れ替えの時にコンセプトを明確にする。この機械はこんなお客様に打っていただきたい、と。それで1人でも2人でもお客様のハートをつかむことができれば、少しずつではあるけれども、固定客が増えて行くこともあります」
いずれにしても、こういうニンジンがあると知恵も出てくる、というものだ。
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