ことし1月に開かれたパチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会の席上、日工組の金沢全求理事長は、射幸性の高い遊技機が、のめり込みの一因になっていると指摘した上で「今後はあまり高い射幸性は求めていかない」と述べている。
ところが、パチンコ依存症は射幸性が高いことが理由ではなく、1パチができたことで依存症患者が増えている、という新事実が依存症患者を治療する施設で依存症患者への聞き取り調査で明らかになった。
「1パチの登場で安い単価で長時間遊べることから、依存症になった、という人が多いのに驚きました。入所者全員が1パチ、5スロ組です。射幸性が高いと1万円がすぐになくなり、結果的には破産して終わるんですが、1パチなら1万円あれば3~4日遊べる。長時間遊べるから仕事をしなくなる。射幸性が高いからのめり込むのではないのです。つまり射幸性を落とすことがのめり込み防止にはつながらない、ということです。長時間打つことでパチンコ脳が形成されて行き、大当たりを引くとアドレナリンが分泌され、興奮する。とにかく、当たりが見たい。当たりならたとえそれが10円でも100円でもいい」
依存症からホームレスになる人もいるが、空き缶を集めて2000~3000円貯まると1パチを打つ。
依存症を治療する施設へ入所する人は、依存症患者の1%ほどともいわれているが、入所する人は高学歴で、警察官や自衛官などもいる、という。
依存症の中でもアルコール依存症や薬物依存症に関しては、専門の病院もあり、治療薬もあるが、ギャンブル依存症は薬による治療もできないのが、実情で施設に入ると年間200万円もかかるらしい。
業界を挙げてのめり込み防止のために、店内にもポスターを掲げている。
「厳罰化されても飲酒運転はなくなりません。では、飲食業界が『アルコールは適度に楽しむものです』というポスターを作りましたか?という話です。パチンコ好きとのめり込みは違うもので、パチンコ依存症の人は全員、そんなポスターは見なかった、といっています。真面目にパチンコをしている人には迷惑なポスターです」手軽に安く長く遊べる、という方針が依存症患者を増やしている原因になっているとすれば、見直す必要もあるし、それが事実かどうか検証してみることも必要になる。
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