その一方で「うちの所轄はベースゼロでも摘発しない」などと楽観視している声も聞こえてくるが、摘発しないから従来通りでいい、という甘い考えは捨てることだ。
そもそも警察庁が一般入賞口規制した経緯は、メーカーが保通協試験に持ち込んだ機械と出荷時の釘が違うために、大きすぎる差玉が出ていたことに端を発した、ともいわれている。
遊技通信によると、6月11日に開催された日遊協の総会で警察庁の大門雅弘課長補佐が「検定を取得した時の設計値によれば、一般入賞口に入る玉数は、10分間に数十個、1時間に数百個がコンスタントに入る性能」とし、一般入賞口に玉がほとんど入らなくない状態ならば「極端に性能が改変させられた遊技機が営業の用に供されていることとなり、異常な事態であると言わざるを得ません」との見解を示した。
さらに、メーカーが著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機を検定機とは違う形で販売していた場合は、当該遊技機の検定が取り消されるだけでなく、「当該メーカーは5年間検定を受ける資格を失う」とメーカーにも釘を刺している。
一般入賞口問題は、等価交換営業まで影響を及ぼしている。警察庁の指導通りにすれば等価交換で利益を確保することは非常に困難となる。都遊協が脱等価に舵を切ったこともその表れだ。
これから発売される遊技機は一般入賞口問題をクリアしたものでなければならない。メーカーは検定取り消し問題に直結するので、ホール以上にシビアになっている。
納品に際しても、試験時の釘と出荷時の釘が同じであることを確認後、メーカーはホールに担当者を派遣して、釘が試験時(出荷時)と同一であることの証明書にサインすることになりそうだ。
では、一般入賞口問題をクリアした新基準機で12月から先、営業ができるかということだ。
初の50万円越えといわれてホールからも「高くて買えない」といわれていた京楽の仮面ライダーは、新基準をクリアした上で、ベースが高く遊びやすい最後のMAX機として、主力機種とは異なるユーザー層を掴まえるかも知れない。今後のライダーの動向に注目が集まりそうだ。
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