業界でもグレーゾーンである景品交換所の実態は、あまり多く語られることがない。
ホールと交換所は経営主体が別々であることが大原則だ。しかし、ホール組合の総会で県警本部の生活安全課の課長が講和の中で、たまに景品交換所について言及することがある。
それは3店方式の厳守についてだ。未だに景品の自家買いをしているホールがあることを把握していて、警察としては警告を発している。それでも改められなければ、摘発する。
地方へ行けば、景品交換所を親せきに任せているケースが少なくない。同じ手数料を払うのなら、親せきにさせた方がいい、という考え方なのだろう。
それを裏付けるように、景品交換所の渡し間違いの件でこんなコメントがあった。
「当ホールでもよくあります。ホールとしては代わりに謝罪し、換金場とお客様がきちんと話していただくよう促すことしかできません。『足りない』と言ったお客様に対して千円札を投げて置き、『二度と来るな』と言った換金場のおじいさんもいます。当社の場合は社長の親族がグループ店の換金場の人たちなので本社に言ってもなにもしてくれません。代わりにお客様に謝ることしかできません」
景品交換所について、さらに踏み込んだ意見が日報に寄せられた。ハンドルネーム「景品業二代目」さんは地方にお住まいの方のようだ。景品交換所に携わる人から、実態が述べられること自体、大変貴重だ。
以下本文
景品交換所のレベル、表にはなかなか出ない問題ですが重要な事です。
TUC・東京都はガラス張りで営業。某地方は2店方式を黙認?
福祉、一般法人、個人など色々な組織がありますが、風営法によりホールとは一切無関係でなければいけません。
営業方法もバラバラ、時間もバラバラ。
景品交換所の運営も様々で時給に換算するとその県の最低賃金以下のところも多々あります。
保険、保証もなく狭い空間で計数器、CD(キャッシュディスペンサー、現金自動支払機)も無く、間違えたら自腹を切り一生懸命頑張っている方達もいます。
窓口の姐のような方々ばかりではないのも確かです。
お金を扱うのですから間違いのないように最新の設備で行うのが望ましいのがですがコストを考え上記のような景品交換所も多数あるのが現状です。
理想は防犯装置、カメラ、HDDレコーダー、計数器、CD、金庫など最新の設備を備え、働く方にも全ての保険も完備し大手ホール並みに従業員の教育ができれば理想なのですが。
私も末端の業界人としてできるかとはしていこうと思います。
以上
安い賃金と満足な設備機器も取り揃えられていない実態が浮き彫りになってきた。
ホールは最新鋭の設備が取り揃えられているのに対して、最終の現金を扱う交換所の内部は、あまりにも前時代的で、落差がありすぎる。
手数料だけでやっている景品交換業者には、多額の設備投資をする体力もない。
ホールは直接関与できないためのギャップが、こんなところに生じている。TUCと地方の格差も激しすぎる。
景品交換所のレベルを上げるためにはもっと議論することが必要
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