常連さんだっただけに店側は迷ったが、今後のことを考えてうやむやには終わらせなかった。
では、どんな犯行だったのか?
ジャグラーで負けた腹いせに、ゴーゴーランプにライターで火を点けたのだった。
幸い大きな火災になることはなく、ゴーゴーランプの部分が火で溶けた状態で止まった。
福知山市の花火大会で屋台の店主が揮発したガソリンの蓋を空けて、屋台の鉄板の熱で引火して、多数の死傷者を出したように、火災は人の生命や財産を奪う大変怖い話である。
ランプが溶けた程度で終わったのは不幸中の幸いで、パチンコやスロットはプラスチックのなどの可燃物でできているので、火の回りが早い。
ランプが溶けた状態で終わっているので、器物損壊だが、これが放火となると罪は格段に重くなる。
現住建造物等放火罪の法定刑は死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役と規定されている。
死刑だってありうる罪だ。
放火未遂でも重罪だ。
ホールは顧問弁護士と相談した結果、放火未遂での訴えは取りやめた。ということは警察にも届け出なかった。
理由は所轄とはうまくいっていないので、痛くない腹まで探られることを警戒したためだ。
常連客を放火未遂で突き出すのは忍びなかった。
それで、器物損壊の弁償額を算出した結果、10万円という金額で示談することにした。
ジャグラーは未だに人気があるとはいえ、新品価格での弁償はためらわれた。器物損壊以外に休業補償を請求することもできるが、それも取りやめた。
今後の抑止力を考えて、10万円という金額に落ち着いた。
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このようにホール営業の中では、様々なトラブルが日常的に起こっている。
こうした場合、他ホールではどのように対処しているのかは、意外と知られていない。
日報の読者で都内のホールのエリア長から、こうしたホールで起こる様々な問題をもっと、もっと取り上げて欲しい、という要望があった。
対処方法を共有することで今後の対策が立てやすくなる、というのが狙いでもある。
コメント欄にホールであった様々な出来事を書いていただければ、それを一つのエントリーにして、問題提起したいと考えています。
ホールで実際に起こった問題をコメント欄に、どしどしお寄せいただければ幸いだ。

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