パチンコ日報

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市が図書館で出店妨害

パチンコ店の出店妨害の歴史は、昭和の終わりごろまで遡る。



パチンコ店は風営法で学校や病院から100メートル以内の場所に建てることができない。この法律の盲点を突いたのが出店妨害の起源で、パチンコ店が完成する前に、保護対象物を建ててしまえば、風営法の許可が下りなくなった。



当時は競合するライバル店が妨害することが多かったが、最初の頃、図書館を使ったケースがあった、と記憶している。



確か、新規出店するパチンコ店の近くにライバル店が図書館を建てて市に寄贈した、と記憶している。



ホールが許可取りする前に、図書館ができてしまったため、許可が下りず出店を断念した。



その後、主流になったのが有床診療所だった。



何度か出店妨害は取材したことがあるが、一番酷かったのは、組合の単組の主要組合員が加担した妨害だった。新店ができることによって影響を受けるホールの利害が一致し、出店妨害の相談を組合事務所で行っていた、というのだから空いた口がふさがらない。



有床診療所を開設するためには、当然、医者の協力が必要になってくる。



おカネで転ぶ悪徳医師の存在があったから、有床診療所による出店妨害が後を絶たなかったが、妨害目的で、有床診療所の実態がない場合は、警察が営業許可を下ろすようになったため、出店妨害も成りを潜めるようになった。



パチンコ店の出店妨害は利害が絡む同業者によるものだったが、東京・国分寺市では、市が出店妨害のために図書館を設置していたというのだから驚いた。



新聞報道によると、2007年2月に「市立本多図書館駅前分館」がオープンしたことで、真横に出店を計画していたホール企業が断念せざるを得なくなった、というもので、東京地裁は「図書館は出店阻止が目的が違法」として、市に約3億3400万円の賠償を命じる判決を言い渡した。



分館設置には市議会で異例の速さで条例が改正され、市議からは「あらゆる法令を動員して、出店を阻止するべきだ」、「四方八方から手を尽くして対抗措置を尽くしてほしい」などの意見が出ていた。



これを裁判長は、市が出店妨害目的で図書館を急きょ設置したことを認めたようだ。



マンション建築では日照権、ごみ焼却場では環境問題を盾に地元住民からの反対運動が起こるが、パチンコ店も例外ではない。



「どうぞ、街の活性化のために出店してください」といわれる業界にならなければならない。



そのためにもパチンコ派大衆娯楽でなければならない。







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