パチンコ日報

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自戒を込めメーカー株を全部売却したオーナー

あるホールの店長が昨年1年間使った機械代を改めて分析した。すると買わなくてもいい機械が約半数もあった。



それは機歴のための機械だった。



本命欲しさに付き合いで、買うホールが大半を占めているわけだが、その本命のビッグタイトルがこのところ、ことごとく期待を裏切る結果になっている。



メーカーはあえてコケる機械を作って、次の買換え需要を狙っているのではないかと思っているぐらい、鳴り物入りのビッグタイトルが短命に終っている。



ホールは過去にそのタイトルで儲けさせてもらったという印象だけが刷り込まれているので、そのタイトルの続編が出るたびに、反射的に買ってしまう。



人の噂も75日ではないが、それ以上のインターバルで続編を発売してくるので、コケたこともすっかり忘れたかのように、今度の機械で儲けさせてもらったらいい、と怒りも完全に収まったころにリリースする。



「こちらから入れなければならないと思った機械は、失敗しても納得する」という言葉が、それを証明している。



抱合せ販売を機歴販売と言い方を変えても、結局、ホールが不必要としている機械を買わせるメーカーの販売戦略は如何なものなのだろう。



「機械メーカーが上場してからおかしくなった。株主のためにも売り上げを上げ、利益を出すためには販売台数こそが命になる。販売台数を上げるためには、次々に新機種を発売する。発売したものは完売させなければならない。上場していないメーカーまでもが、一発、二発とヒット機種を飛ばすと、機歴販売を始める。結局、機械代はお客さんから回収しなければならないことは、メーカーも当然分かっているのに、そういう販売方法を止めようとしない、タコが自分の足を食っているのと同じで、こんなやり方がいつまでも続くはずがない」と憤るのはあるオーナー。



アベノミクス効果で、このところパチンコ関連株も上がっているが、このオーナーはそれまで持っていたパチンコメーカー株を全部売却した。



「株主総会へも行ったことがほとほと嫌になった。メーカーを支えているのはホールだが、ホールを支えているのはお客さんである。末端のおカネがどこから出ているのか分かったらあんな売り方はできない。厳密に言えば独禁法違反だが、メーカーは後戻りできないところまで来ている。ホールに固定客をつけるノウハウがないから新台に頼る」と自戒を込めてメーカーの販売方針を批判する。



機械の入れ替えは絶対に必要なことだが、それを急がなければいいことだ。分かっているホールはそれを実践している。







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