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メーカーの販売が機歴からポイント制に移行?

本来欲しいものだけを買いたいのに、欲しくもないものも買わないと、売らない=消費者には不利益になる、いわゆる抱き合わせ販売は、独禁法違反になる。



では、通販大手のジャパネットたかたの販売方法はどうなる?



例えば、欲しいのはパソコンだけなのに、おまけとして、プリンターやデジカメやらが付いて来る。それでいて、価格はパソコン1台分だ。



1からパソコンを始める初心者ならありがたく、お得感があるが、プリンターやデジカメをすでに持っている人にすれば、これは一種の抱合せ販売でもある。



抱合せ販売は在庫を一掃したいメーカーの思惑があるわけだが、これは法律で厳格に禁止されている。



パチンコ業界もかつては、抱合せ販売が当たり前のように行われていた時代があったが、メーカーとホール組合の間で、団体合意が交わされ、抱合せ販売はなくなったが、いつの間にやら、機歴販売という方法で、復活している。



抱き合わせの名前が機歴に変わっただけで、ホールにすれば、必要としない機械でも買わなければならない実態は何ら変わっていない。



ホールが広告規制を逃れるために、あの手この手を使っていた状況とは変わらないのだが、人間は規制との戦いで知恵を絞るものだ。



機歴販売も独禁法違反すれすれの行為であることに気づいたメーカーが、今新たな方法を生み出そうとしている。



それがポイント制度だ。



家電量販店では値引きの変わりに、買った商品の金額に応じてポイントをつけるのが主流になっている。



それ以前の家電量販店業界は、客と店の値引き交渉で値段が変わっていた。



値引き交渉の上手な客は、交渉力がない客よりも安く買えることが往々にあった。



これでは、不公平感が出るので、ポイント制度に移行した。



今でも値引き交渉には応じるが、買った価格に対してポイントが付加されるので、結果的には同じことになる。



業界のポイントの話に戻ろう。



機歴販売は売れないメーカーはもちろん、そんなことはできない。ところが、1機種、2機種とヒットを飛ばし始めると「お前のところまで機歴販売するのか。えらい出世したの~」とホールからは皮肉られるが、弱小メーカーにすれば、機歴販売は夢のような販売に違いない。



で、ポイント制度だが、買った機械の価格や台数に応じてポイントを付けるもので、ポイントを貯めて行って、次に機械を買うときにポイントを使えば安く買えたり、第1週目納入などに使える、という算段だ。



機種によってはどうしても売り切りたい場合は、ポイント5倍とか特典を付けることもあるようだ。



家電量販店では、値引き交渉の上手い、下手を是正する意味合いもあるポイント制度だが、パチンコ業界の場合は、購買力のある大手にポイントが貯まり、機械をほとんど買わない弱小には影響はない。



ポイントを貯めるためには、ホールはもっと機械を買え、ということのようだ。





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