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花輪代の領収書を切らないホール

ホールの領収書がらみで、別な角度からの情報が寄せられた。



「ホールの本社へ集金に行くたびに花輪代が引かれた小切手を受け取っていた」と述懐するのは景品業者の関係者。



開店花輪はパチンコ業界の古くからの慣習で、一からのグランドオープンの時は、生花が使われることがあるが、通常の新台入れ替えでは、造花でできた花輪が店頭に並ぶことがある。



その景品業者が取引していたホールは、30店舗ほどのチェーン店を運営していた。



支払いは振込みではなく、集金だった。



支払日になると業者が列をなすほど並んだ。



「毎月、1店舗に付き2万円引かれていた。当時は30店舗ほどあったので、花輪代だけで毎月60万円引かれていた。年間720万。社員2人分ぐらいの給料が飛んでいた。これはうちだけでなく、取引業者すべてが対象だった。うちみたいに景品業者はいくらも売り上げがないので、この2万円は痛かった」



ある時、景品業者の税理士に相談した。



例えば、請求者が100万円とすれば、小切手の金額は98万円。この差額の2万円は税務署に通らないので、税理士は花輪代の領収書をもらうようにアドバイスした。



そこで、さっそく景品業者はホールの経理に花輪代の領収書を切ってくれるようにお願いした。



経理部も花輪代の領収書が欲しい、といわれたのは初めてのことだったので、すぐにその場で領収書を切ることはなかった。



後日、景品業者の下に届いたのが、花屋からの領収書だった。



税理士は「花屋とは直接取引きがないので、この領収書では通らない」とダメ出しした。



そもそも、毎月のように花輪代が引かれることにも疑問は持っていた。



それで景品業者の社長は社員に指示して、毎月花輪が代わっているかを確認させたところ、「同じものがほこりを被っていました」。



改めて、本社経理に掛け合って「花屋ではなく、御社の領収書をください」とお願いしたところ、オーナーは烈火のごとく怒った。



取引を切られることを覚悟の上でオーナーには「では、花輪代は直接、花屋に支払います」と進言した。



その場では物別れに終わった。



後日、ホールの経理が景品会社の社長に「花輪代は実は1万円で、それも1回花屋に払っているだけです」と耳打ちしてくれた。



この業者から徴収する花輪代は莫大な金額でオーナーの懐に入っていた?



で、景品業者はこの花輪代を貸し倒れ引当金で処理していたが、税務署から交際費扱いを指摘され、これらを含めて莫大な重加算税が来て、倒産の憂き目にあった。





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