パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

本日「海の日」をイベントに便乗することは厳禁

7月13日、警察庁は全国生活安全警察関係課長会議を開き、パチンコ業界の広告宣伝規制に対する一段の強化を図った模様だ。



規制強化の内容に関しては、20日に通達されるようだが、警察庁が緊急で警戒しているのが、特定の日を利用した広告宣伝だ。



折りしも、7月16日は「海の日」という祝日。



海の日といえば、かつて三洋物産が新聞に全面広告を打ったこともある。



同社にとって海物語は社運をなす大看板台であると共に、ホールにとっても不滅のコーナーである。



警察庁としてはこの「海の日」に便乗したイベントを何が何でも阻止したいということから、全日遊連に緊急で特定の日を利用しての広告宣伝を行わないように要請した。



これを受けて全日遊連の青松英和理事長は各都道府県の理事長宛に以下の通達を流した。



特定の日を利用しての広告、宣伝等の禁止について



ご承知のとおり、昨年6月22日付で警察庁から「ぱちんこ営業における広告、宣伝等について(通知)」(平成23年6月23日付全日遊連第137号参照) がなされておりますが、その後、警察庁から複数回にわたり、「脱法的な表現方法を探ろうとする動きがあり、きわめて悪質性の高い広告・宣伝等が散見され る。」など、厳しい内容の指摘を再三受けております。



さて、警察庁では、本日、全国警察に対し、広告、宣伝等の規制に係る通達を再度行ったとの連絡があり、また、本件に係る内容については、今月20日にホール5団体に対し説明を行いたい旨の連絡がありました。(この内容については、後日ご連絡いたします。) 



こうした状況にあることを踏まえ、「7月16日」の「海の日」等、特定の日を利用して特定の機種を宣伝する、また、特定の関連賞品を提供することを殊更に強調するなどして、出玉イベントを想起させる広告宣伝については、上記の警察庁の通知等に反するものであり、これまでのコンプライアンスの向上に向けた当業界の姿勢に逆行するものであることから、各都府県方面組合におかれましては、傘下組合員ホールに対し改めて注意喚起をしていただき、該当するホールに は直ちにそのような広告宣伝をやめるよう指導していただきますようお願い申し上げます。




この通達を受けて組合幹部はこう話す。



「この協力要請はかなり早い時間に来ました。警察会議が何時から開かれたのかは分かりませんが、昼前には組合に来たんじゃないでしょうか。とにかく早かった。ただ、全国のホールの中にはすでに『海の日』のチラシを準備しているところも絶対にあるはずです。ホールはそれを取り止めるのか、間に合わなかった、とそのまま出すのか。出てしまった時の処分を徹底するのかここが問題」



警察庁がいくら口を酸っぱくしていっても各都道府県警察の所轄が動かなければ、やり得ということにもなる。全国生安課長会議は身内に指導を徹底するようにとの意味合いの方が強い?





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増客には0円コーナーの新設も

6月28日に開催されたパチ元会のテーマは「集客から増客をいかにすべきか」。パチンコ業界では集客する方法には長けているが、増客してリピーターにつなげる方法に四苦八苦している。



特に最近の状況は「底に穴が開いたバケツに水を入れているようなもの」という。



過去のパチンコ業界は大型店も少なく、入ってくる水の量の方が多くて、底から落ちる量が少なかった。現在は広告宣伝におカネをかけても入ってくる水の量が減り、漏れた水は大型店が受け皿になっているのが現状である。



中小ホールの課題は漏れる水の量をいかに減らすか。



売り上げ=入場客数×客単価



入場者数とは実人数×来店頻度である。



顧客というのは自店だけでなく、他店でも遊ぶという客層が多い。



あるアンケートでどれだけ店を浮気しているかの顧客動向が分かった。



1店舗=22%

2~3店舗=58%

4店舗=8%

決めていない=12%



集客アプローチするのはこの2~3店舗を行き来している58%の客層をターゲットにして、がっちり捉まえることが増客の考えでもある。



そのために必要なことは自店の特徴をしっかりアピールすることだ。



情報は共有できるように可視化して、全員で対策を練るようにすることも忘れてはいけない。



ここにパチンコ客の流れを端的に表している統計調査の事例がある。





1.海→新台→海

(新台に飽きて海に戻ってくる)



2.海→冬ソナ→その他の新台

(海に戻らなくなってきた。新台に移り変わる)



3.海→甘海

(大当たりをたくさん味わえる海へ)



4.パチンコは打ちたいけどおカネがないお客→低玉貸営業

(色々な機種が打てるのでバラエティーが成功)



5.一般的なお客様層→低玉貸営業

(勝負したい客は1円等価、遊びたい客は低交換率)



4と5番は低玉貸営業へ移動という結果は同じだが、2円のお客さんは新台を求めるので、新台で等価なら成功しやすい。



これから業界は盆営業を迎える。



盆でもGWでも最終日に来るのはヘビーユーザー層である。そこから取るのか、取らないのか、ということになるが、最終日に出すことによって、次の日の稼働が変わる。その後が落ちない。



情報は共有化することが必要だと前述したが、4円のミドル、甘デジを打っていたお客が1パチに移動していたら、その報告がスタッフから上がってくる体制を敷くことが必要。



傾向が分かれば対策が打てる。



4円の海を打っていた客が1パチに移動しているという報告を聞いて、1パチに海コーナーを作った結果盛況になったケースもある。



増客のためには0円コーナーを新設することも一つの方法だ。



パチンコを止めていた人が戻ってきて、ゲーム性が分かって改めて1パチを打つようになったケースもある。



また、複数で来た人のうち負けた人は早く帰るのがこれまでのパターンだったが、そういう人たちを0円コーナーで引き止めることができる。



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サンパウロでパチンコ計画?

警察庁の玉川課長補佐が広告・宣伝規制を一段と強化するような発言をしていたが、いよいよそれが現実になりそうな気配だ。



7月13日、全国の生活安全課の担当者が集まる会議が開かれる予定のようだが、その席上で広告・宣伝の規制強化が打ち出されるのではないか、との観測が飛んでいたが、やはりそうなってきた。



すでにライターイベントを禁止している県もあるが、ついにその時が来るかもしれない。



ライターイベントに関しては、元々バブルのようなものだが、芸能人やイベントコンパニオンにまで規制が及ぶのかどうか、関係者は気を揉んでいることだろう。



一物一価に関しては、これは温度差がありすぎる。ある県では二物二価が認められている。生活安全の担当者が定年退職後に、特殊景品の会社へ再就職している、という事情もある。



この会議で一物一価の徹底の話が出るかどうかも注目されている。



徹底させるには一罰百戒方式で、影響力のあるホールを摘発するのが一番効果がある。



「うちが摘発されるのではないか、という情報が入っている」とは一物一価が徹底されていない県のホール関係者。そういう情報が事前に入るホールは摘発を免れることもできる。



話は唐突に変わる。



ブラジル移民から100周年が過ぎたサンパウロで、パチンコを広めようとしている動きがある。



日系ブラジル人の約70%、約100万人が住むサンパウロには日本人街もあり、日本で生まれた遊びの文化を根付かせたい考えのようだ。



スロットはカジノへ行けばあるので、あくまでもパチンコを広めたいようだ。



法的問題もあり、換金はできなくとも景品は提供したい考えだ。



一番ネックになるのが、釘調整の問題だ。



このノウハウはなかなか伝授できない。かつてユニバーサルが販売していたパチコンのように、6段階設定で電チューが自動的に開くような機械であれば、釘調整の問題もクリアできる。



少子高齢化で日本に見切りをつけた鹿児島の居酒屋がベトナムに出店していた。





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管理者のための計数管理問題

HS企画の協力によって、店舗管理者なら知っておきたいデータ知識の問題集作成しました。



■スロットの異常(不正)データ




問題



次のデータは、台移動不可のスロットの営業結果データです。

※貸コイン単価は1枚20円(1,000円で50枚)とします。



台番号 アウト 売上金額 レシート
        交換枚数
1番台 12,000 1,000 28,000 400
2番台 10,000 0 15,000 750
3番台 8,500 2,000 20,000 0
5番台 15,000 -3,000 1,000 3,050
6番台 5,000 500 15,000 250
7番台 7,500 500 12,000 0
8番台 13,000 -500 30,000 2,500





異常(不正)が発生した台番号と可能性のある異常(不正)原因を次から選んでください。

※解答は1つとは限りません。



a.設定変更ゴト

b.クレマン

c.電波ゴト

d.ホッパーゴト

e.サンドゴト

f.コイン持ち出し

g.コイン持ち込み



■パチンコの通常時の問題



問題



次のようなデータのパチンコ台があるとします。



スタート ベース TS TY
6 20 300 4,000





1.大当りまでの平均時間は何分でしょうか?



2.大当り間(大当り終了~次の大当りまでの間)の平均使用金額はいくらになるでしょうか? (貸玉単価は、1玉4円(100円25玉)とします)



3.この台を遊技し続けた場合、玉は増えるでしょうか?



■パチンコの確率変動時の問題



問題



次のようなスペックのパチンコの機種があるとします。



・スタート賞球 3個

・電チュー賞球 4個

・上皿玉数 200個

・大当り後、必ず100回の時短付き



この機種のある台の営業結果が、次のようなデータでした。





スタート ベース T1Y SA BA
6 20 1,400 12.5 92





1.電チューは1分間に何個拾っているでしょうか?



2.確率変動中に何分間ハマれば上皿の玉がなくなるでしょうか?



3.上皿に104個残った状態で大当りし、時短終了後も続けて遊技したが大当りしなかった場合、時短終了後に手持ちの玉で何分間遊技できるでしょうか?



■パチンコの通常時の問題




問題



スタート賞球が0個の台を導入しました。



1. BYが0の場合、この台を1時間遊技するには、いくらのお金が必要でしょうか?



2.BYが0の場合、千円スタートを20回にするにはスタートをいくつにすれば

よいでしょうか?



■千円スタートと止め打ち



問題



次のようなデータのパチンコ台があるとします。

スタート賞球3個、貸玉単価1玉4円(100円25玉)とします



アウト 有効S 入賞S ベース 千円スタート
40,000 -2,500 6.4 7 22 20.5





この台を完全に止め打ちした場合、千円スタートはいくつでしょうか?



■釘調整とスタートの関係




問題



次のような命釘の釘幅とスタート平均の4日間の履歴データがあります。



台番号 金曜日 土曜日 日曜日 月曜日
スタート 釘幅 スタート 釘幅 スタート 釘幅 スタート 釘幅
1番台 6.20 12.25 6.00 12.00 5.80 11.75 6.40 12.50
2番台 6.20 12.25 6.10 12.00 6.00 11.75 6.30 12.50
3番台 6.20 12.25 5.90 12.00 5.60 11.75 6.50 12.50
機種平均 6.20 12.25 6.00 12.00 5.80 11.75 6.40 12.50





2番台と3番台は機種平均とスタート平均の動きが異なります。

何が原因と考えられるでしょうか?

ただし、打ち手誤差はないものとします。



■景品の計算問題



問題



次のような景品があるとします。



チョコレート 定価100円 仕入60円

タバコ 定価300円 仕入279円

特殊景品 原価率83%



次の計算をしてください。



1.チョコレートの原価率は?



2.タバコの原価率は?



3.チョコレートを600円分売りました。粗利は?



4.タバコを600円分売りました。粗利は?



5.同じ金額分売るならチョコレートとタバコではどちらが儲かりますか?



6.タバコ2個とチョコレート3個を売りました。仕入金額と売上金額、利益率は?



7.売上構成比 タバコ 66.7% チョコレート 33.3% の時の平均原価率は?



8.売上構成比 特殊景品 85% タバコ 10% チョコレート 5% の時の平均原価率は?



9.売上構成比 特殊景品 50% タバコ 45% チョコレート 5% の時の平均原価率は?



8. と 9. のどちらが儲かりますか?



以上



正解はこちら。





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止めを刺され苦悩する社員

第一報は昼のNHKニュースだった。



すでにご存知のことと思うがメディアで報道された内容は以下の通り。



ガイアが東京国税局の税務調査を受け、従業員の給与を水増しするなどし、数年間で約40億円の所得隠しを指摘されていたことが9日分かった。



追徴課税は重加算税を含めて10億円とみられている。



ガイアは従業員の給与を水増ししたり、役員の個人的な支払いを会社の経費にしたりしていたという。



国税局は、意図的な経費の水増しがあり、悪質な仮装隠蔽を伴う所得隠しに当たると判断したとみられる。




このニュースは業界にもたちまち駆け巡った。



ネタ元がガイアだっただけに、業界からはため息と共に、こんな声が漏れてくる。



「業界大手なんだから世間に与えるイメージが大きすぎる。これで他店にも税務調査が入るのかな? 去年は社長が覚せい剤で逮捕され、今年は脱税。業界3位の会社がこんなことで世間を賑わせて欲しくない。いっそ、業界から退場してもらいたい」



やってられないのは、現場で働くガイアの社員だろう。



ホールで働いている社員はニュースに触れるのは休憩時間ぐらいしかない。

お客から「お前のとこ、今度は脱税したんだってな」と今回の所得隠しのニュースを教えられ、絶句した人が少なくない。



スタッフは客から今回のことを聞かれてどう受け答えしていいのか分からないので上からの指示を仰ぎたい。



スタッフはすぐに店長に確認を取った。



店長にしても初耳だった。早速、ネットで確認した。次に本社に確認を取ったが、本社ですら状況をまったく把握していなかった。



ある店舗責任者は現在の心情をこう露呈する。



「本当に嫌になった。社長が覚せい剤で逮捕されて1年余りが過ぎて、やっと社長のことは忘れていたところにこれです。心のバランスが取れません。

これまで生活のために頑張ってきたが、もう一生は頑張れない」と心が折れている。



震災直後は組合の節電要請を無視、その後社長が覚せい剤で逮捕。そうした一連のショックの傷も癒えぬうちに脱税となれば「やっていられない」というのが本音であろう。



「覚せい剤事件の時は、社長個人の問題だからと、家族にもなんとか説明しましたが、今回は会社がやったことなのでいいわけができない。家内に何と説明していいのか分からない。脱税を自分の会社がやっていた、という認識はない。昔、パチンコメーカーが脱税したことがあった。その時、そのメーカーの機械は買わないようにしようと思った。いま、パチンコ客の立場なら脱税していたホールでは打とうとは思わない。2つの事件が中小ホールの問題なら言い逃れもできますが、うちのような大手では言い訳もできません。今回ばかりは気持ちの踏ん切りをつけなければならない」と苦悩する。



ガイアが事業キャッシュフローの証券化で700億円の資金を調達したのは2005年12月だった…。



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