そのホールは宮城県内の郊外ホールで、周辺には仮設住宅もあるような立地。
パチンコは前年対比で17%アップだった。
「県内は今まで出かけていた場所が被災していて、正月でも行く場所がない。おカネを使う場所もないので、それで気分を紛らわせるためにホールに足を運んでもらった。仮設が建って人口も増えている」と同ホール店長は好調の要因を分析する。
いわば、店を開けるだけでお客が来てくれる環境ともいえるが、同ホールでは業界の“しきたり”でもある正月営業釘にはしなかった。
「心情的に釘を閉めるわけには行きませんでした。それでなくても稼働は上がっているわけですから余計に取る必要もありませんでした」(店長)
ホールの二極化は今に始まったことではないが、最近は地域一番店の一人勝ち状態で、2番手まではかろうじて稼働があるが、3番手以下になるとほとんど客がいない地区もある。
人口が多い東京都下でさえも夕方に客ゼロの店なども出てきている。
「稼働の悪い店が多い中で、きっちり客を付けている店もある。そういう店は適正営業で回しているので、余分に取ることもなく、お客さんの心理をよく考えている。稼働を落としている店は機械代の回収を急ぎすぎている。稼働が落ちてますます釘が渋くなり、さらにお客が遠のく。まさにあり地獄。ドツボにはまっている。お客さんが何を求めているのか分かっているのだろうか?明日も来る気になることをやっていないから逃げていくばかり」(業界ウォッチャー)
東北では高級品も売れ始めると共に、パチンコの稼働も相対的に上がっている。
心の隙間を埋めるのが、今はパチンコがその役割を果たしている。
営業方法だけでなく、心の隙間を埋められる機械作りがメーカーにも求められる。
「当店で稼働がいいのは甘デジと1パチです。やはりMAX機は空き台が出ています。復興までは長丁場ですから、おカネをかけずに長く遊べる機械を東北のお客さんが求めています。この地域は若者が少ないのでスロットの伸びはありませんでした」(店長)
正月営業だからといってここで釘を閉めたら、これほどの稼働があったかどうかは分からないが、正月営業のご祝儀とばかりに抜かなかったことが好結果につながっている。
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