稼働が低迷する中、現場の店長は立て直し策を考える。新台を購入した、と思ってその分釘を開けて、粗利を落としたい、と考えるが、自転車操業の弱小店舗となると、そんな提案にオーナーは首を縦には振らない。
「粗利を落とすなんてとんでもないことだ。金融機関の返済は待ってくれない。赤字を打って客が増えなかったらその責任は誰が取る。経営者には資金調達の苦労があるんだ」
こうなると現場は身動きが取れなくなる。
店の稼働に関わらず、月々の返済金額は決まっている。粗利を落とせばたちまち、ショートしてしまうような綱渡りの営業を続けている弱小店舗が地方にはたくさんある。
オーナーからそういわれると店長も釘を開けるのが怖くなる。特に稼働が悪い店ともなると、1台でも吹いてしまうと何日間も釘を閉めなくてはならない。釘を開けて必ず集客に結び付けて見せる自信と冒険のできる度胸のある店長も少なくなってきた。
ユーザー側の意見の中には「新台はいらないから、出して遊ばせて欲しい」というのがある。店長もその声に応えたいが、自転車操業の店舗にそんな余裕はないからどんどんジリ貧になっていく。
弱小店にとって、荒い台は粗利も取れるが、吹いた時が怖くて使いにくい。最近の主流は2000発出る機械になってきたが、これも弱小店向きではない。
波が小さくて、なおかつ面白い台が理想であろう。
しかし、自分の提案も受け入れてもらえなくなるとモチベーションは下がる一方だ。
弱小店舗とこのまま自分の人生を終わりにしたくない、と考えるようになる。
人生がやり直せる30代なら転職も考えるが、ホールでのキャリアは管理職といえども他業界ではまったく通用しない。
以前、都道府県別の賃金格差の話を書いたことがあるが、山陰地方などはもはや4円、20円を打てる客層そのものがいなくなっている。
弱小店の話を書けば、現実問題とはいえ気持ちが暗くなるばかりだ。
そんな中で明るい話題、といえば10月にグランドオープンした札幌の「イーグルR-1南8条店」だろう。
総台数800台。パチンコ、スロットが400台ずつ。4円、20円営業でオープン以来高稼働を続けている。
42年前、イーグルの創業の原点となった「西屯田ホール」を2回スクラップアンドビルドしてオープンしたのがR-1である。このR1の意味は美山社長のお父さんの名前(いちろう)を逆にしたもので、美山社長は子供のころは西屯田ホールの2階に住んでいたこともあって思い入れも強い。
店のコンセプトは「日本一のパチンコ店と呼ばれる店創り」だ。
日本一とは稼働、客数で日本一と呼ばれるために、パチンコが嫌いな人のためと、パチンコが好きな人のためにそれぞれ考えた店作りを具現化したものがR-1である。
つまり、顧客満足を高めることを徹底的に追求し、顧客の不満足を徹底的に取り除いていった。他店で喜ばれているサービスも積極的に取り入れた。
こうしてみると弱小店が弱小店になる理由も分かってくる。
顧客満足を追求することもなく、不満足ばかりを押し付けていて集客できるわけもない。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。
以前、北海道のパチンコ富士が紹介されてたけど、同じ時代に創業して今でも1店舗?の弱小店、かたや全国チェーンにまで成長したイーグルR1とは対照的ですね。
でも業界関係者は富士に注目してるんでしたっけ?
不思議です。
普通に考えれば富士は負け組なんですけどね。
ダイナムも同じような時代の45年前(1967年)に亀有&金町に創業して現在は346店舗の日本一のパチンコチェーン店舗数になっています。
これが経営手腕の違いでしょうか。
ps.
私も「あの人」のコメントはウザイですが読み飛ばしています(笑)
ガイキチの匂いがプンプンします…
ピンバック: スガッター10号
現在の新台導入費用を減らしてその分粗利を稼がないことを望む声は多く感じますが、はたしてどれほどの期間これを行えば遊技客にその事が分かり浸透するのかと考えさせられます。
結果として新台が入らなくなり、玉も出ているイメージはなく稼働が減少し現状よりも悪くなることを考えるとなかなか踏み切れないとも思います。
ピンバック: 休業
安い中古機だけ買っていろんな機種並べて釘開けて遊ばせるかな?
新台効果なんて1ヶ月ももてばいい方
最近は貯玉会員募集が流行ってるけど、囲い込みのつもりらしいけど、手数料高いとお得感が全くない
貯玉が切れた時点で行かなくなる
某復活店はオープン4日間ほどは稼働よかったけど、今は4円パチ、スロットはガラガラ
大阪も厳しくなってきましたな
ピンバック: ぱちんこふぁん
一撃2000発のコピーは禁止にしないとね
その2000発は発あたりで10%とかだし
ST中でも30%とかだよ
たまに得れる2000発を全て2000発当たりみたいに煽る神経がわからん
年末ジャンボ宝くじが売上減りました
一等二億円が倍!!
なんてコマーシャル流してたが二等一億円がかなり減らされてる事を書いてない(笑)
一等を増やして中間賞金を減らす作戦はまるで最近のMAX機みたいだ
パチンコもいかに煽られていてもきっちり計算出来る人がやれば一回当たり平均は900玉とかになるのがわかっている
グルーポンのおせちみたいな機械作っていては4円の低迷は当たり前ですよ
ピンバック: ドンタク
>スガッター10号さん
企業価値は一面だけで判断すべきものではないと思いますよ。
金銭的な資産価値だけを見れば確かにその通りでしょうけど、実際に会社の中でお金を持っている人なんて数名しかいない筈ですしね。
上場していないのはどこも同じですから、従業員満足度・顧客満足度・地域社会からの理解力と貢献度等を考慮していただければ、富士がいかに突出した存在であるのかをご理解いただけるのではないかと。
ピンバック: ラムネ
それ以前に、右打ち機種すら釘を曲げられてて仕様通りに2000発出ない事が多いんですよねw
うちの近所のエヴァ福音はどれも1800発位だったなぁ
ピンバック: 大福
現状は余暇の過ごし方を出来ない世代が過ぎ去れば自然と淘汰されるであろうパチンコ業界
顧客を大事にせずカモとしか思わず少ない客から贅沢を貰っていては続かないですよ
コントロールしにくい羽根物からデジタルに変えて経営有利なギャンブル場では今の客は逃げるし馬鹿ではない
ピンバック: 客
釘をアケれないような店はそのまま潰れればいいんじゃないかな。
パチンコ遊びは生かさず殺さず。
取られてばかりの店に誰が行くのよ?
客を無視し、先見の目も無いからそんな状況になったのでしょう。
残念でした。
ピンバック: ???
いつかこのオーナーは以前のエントリーにあったように社員に罵声を浴びせられ、泣きながら土下座でもするのでしょうかね
幹部を身内で固めて給料は沢山払ってたりするのでしょうか
ピンバック: な だ さ
イーグルグループの店はまだ東京には無いみたいですね。
近くに出来たら是非行ってみたいです。
東京の店で顧客満足度なんて言葉は聴いたことがありません。
分煙の推進率も低レベルじゃないでしょうか?
私はP業界が生き残れるかどうかは分煙問題と=だと思います。
煙に我慢をして来店している客は、良い客だと思います。
ピンバック: 都内ファン
はじめてコメントします。パチンコスロット大好き人間です。
釘を開けるのもかなりシビアナ調整が必要ではないかと思います。
理由は例えばボーダー17.5ぐらいの一般的な台を22ぐらいあけたとします、3日も開ければプロであふれかえってることが容易に想像できます。
じゃ20ぐらいならプロは打ちませんが一般客が打てば18ぐらいしかでないのではないでしょうか、しかも台のくせがあって回る台は2、3回上を回ってしまいます。すべての台を微調整しながら一ヶ月二ヶ月出して初めてジワリとお客さんがついてくるのではないでしょうか。
少し開けてすぐ閉めるを繰り返していたのでは、なかなかお客さんには実感出来ないように思います。
なまいなきなことばかり書いて申し訳ありません。
ピンバック: パパ6
そんなイーグルも数年前の某地域からの撤退時には大した告知もせずに閉店
貯玉や持ち帰り特殊景品の処理は札幌なんでよろしく☆
なんてやらかしていたような記憶がありますがね…
ピンバック: 三角形