パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

新台を買わないと決めたら楽しくてしょうがない

新台を買わないと決めて3カ月以上が経過したホールの責任者は、ある種達観した領域に入ってきている。



花の慶次~愛、というビッグタイトルが周辺ホールに導入されると、さすがに稼働に影響が出ているが、「一過性のことだから、慌てない、騒がない。安くなった時に買うのが企業としては勝ち」と自分に言い聞かせている。



むしろ、新台を買わないと決めてからのほうが楽しくてしょうがない、という。



「あしたのジョーはすでに18万まで落ちている。来月は10万円を切る。そのときになって1円に入れようかと思っている。慶次は10万円前後になったら買う。しばらくは買わない。1カ月で5万円も下がった時は悔しい思いをする。スロエヴァは8万円まで落ちないと買わない」



固定客さえつけば、その店の客にとっては1カ月遅れで導入されても、“新台”であることには、変わらない。



この固定客を付けるまでが大変だが、固定客をつけてしまうと機械代に翻弄されることもなくなる。



新台をどこよりも早く買うことが今までのやり方とすれば、新台をいかに安く買うか、ということに目を向けると「新台も2カ月経つと半値以下。新機種情報の早さに労力を使っていたことがバカらしくなってきた。時には鮮度の高い中古も必要だが、新台しか買ったことがない店長はかわいそう」とまで言い切る。



それまではコンサル会社の評価シートと照らし合わせながら、実機の音や爽快感、確変の達成感などを吟味して新台を選んでいたが、機械代が安くなると、ついつい気を抜いた選定になってしまうので、その変が要注意。



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プロ野球とワールドカップとパチンコ

茹で蛙状態なのだろう。これほど激しい世の中の変化にも鈍感になってきていることがある。



例えば、プロ野球中継がテレビから消えてどのぐらい経つだろうか? 今年も開幕したばかりだが、関西ではたまに阪神戦が放送されるが、日曜日のゴールデンタイムにどの局もプロ野球を放送していないことが当たり前の光景になってきた。それを当たり前と感じることが茹で蛙の証か。



消えた一番の要因はプロ野球の視聴率の低迷。それに伴うスポンサー離れ。局とすれば放送したいけどスポンサーが付かないために、野球中継を断念せざるを得ない状態のようだ。



放送したとしても、試合終了まで放送することもなくなった。時間が来ればピタッと終わる。野球放送を延長していたころが懐かしい。



かつては、熱狂的な野球ファンのいるホールでは、ナイター中継が始まると、確実に20~30人の客は野球見たさに家路を急いだ、といわれていたが、今は野球中継そのものをやっていないので、その影響もない?



ここは発想を変えて「うちのホールに来れば、野球が見られます」というのはどうだろうか。



島間などに天井からテレビモニターを吊り下げているホールがあるが、そういう設備が整っているホールには特にうってつけ。



地上波からプロ野球中継がどんどん姿を消す中で、唯一プロ野球の全試合を放送しているのがスカパーだ。

セ・パ両リーグの全試合を中継しているので、ここは地域性に合わせて試合を選ぶことができる。



例えば、北海道なら日ハム、宮城なら楽天、千葉ならロッテ、福岡ならソフトバンク、広島ならカープ、というように地域特性に合わせた試合を選んで流すことができる。



地上波だったら巨人線一辺倒だったが、その巨人戦ですら地上波から姿を消しつつある。



プロ野球中継を流すことで集客へつなげるというより、わけのわからないバラエティー番組を流すよりもファンサービスにはつながる。



6月には今年最大のスポーツイベント、ワールドカップの南アフリカ大会が始まる。



これがホールにとっては、ちょっと天敵になる。ワールドカップのたびに客が減ったホールは少なくない。



スポーツ番組に強いスカパーは、全64試合を生中継する。ここは地上波でも見ることができなくなったプロ野球同様、ホールでワールドカップを流すことで、帰ろうとする客の足をつなぎ止めることはできる。



今は一人でも多くの常連客に来店してもらうために、チラシより景品券付きDMを多用するホールが増えている。



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業界の重鎮が考えるスロット活性化計画

スロットの黎明期から業界を仕切っていた重鎮に会う。



業界に長らく席を置きながら、名前だけは何度も何度も聞いていたのだが、どういうわけか出会うチャンスがなかった。



重鎮は最近病気を患い、会社も退職していた。



話で聞いたイメージでは、押し出しの強い人を想像していたのだが、病み上がりということもあってか、角が取れ丸くなっていた。



スロットの歴史を0号機の時代からリードしてきた。随分儲けた時代もあったようだが、それも今や過去の話。



スロット業界が5号機で低迷する中、最後にもう一花咲かせて、業界を活性化させた、という熱い想いを聞かしてもらった。



できたての企画書を読ませてもらう。外部の人間にその資料を見せるのは初めてだという。



詳細を書くことはできないが、逆転の発想である。



短時間で遊びたい客を再びホールに戻すことを目的とした機械だ。



そのためには営業方法も変える必要がある。でも、それはホールにはメリットがある。



問題は、専用の機械を開発するためにはどうしても多額の資金が必要になってくる。この企画にどこが乗ってくるか。



温故知新。



歴史は繰り返すといわれるが、この企画はまさにそれ。今の店長はそんな時代を知らない。



勘のいい人ならこれだけでもピン、と来ているかも。



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山は動く?…番外編 全国紙からの取材

全国紙からインタビュー依頼があったので受けた。



産経新聞がカジノ法案とパチンコ換金合法化案をセットで発信した関係から、競合他社や週刊誌の記者が動いている。



記者によると、カジノ法案には多少の感心があっても、パチンコ換金合法化に関しては「国民の感心は薄い」という。



国民の興味は普天間の基地問題などで、パチンコなどの賭博どころではないようだ。



ただし、基地問題が決着すれば、カジノ法案に感心が移る可能性はあるらしい。



今回、私を取材するに至った理由を記者はこう打ち明けてくれた。



「パチンコ日報の歴史と管理人が元業界誌記者という信頼性。さらに今回のパチンコ換金合法化関連の記事が、他の業界ブログよりも信頼性を感じた」



この後にも書くが、パチンコ日報の前身時代は、パチンコ業界誌記者(=営業1号さん)ならではの記事が多く、業界人ブログでも一味違うブログだとお褒めの言葉を頂いた。



今回の取材はパチンコ業法案が国会提出された時のためのもので、記事の裏づけや厚みを持たせるための事前段階のもので、即掲載されるものではない。



私も守秘義務契約を結んでいる顧客に迷惑を掛けない程度に、取材に協力をした。



その代わりに、面白い話を聞かせて欲しいとも念押しした。



最近の記者の取材方法は、ネット社会なので事前にネット上の情報も多く見るらしい。



ある業界で商売上の問題点(談合など)を漁る時は、業界関係者のブログも閲覧する、という。



パチンコ業界についても同様で、パチンコ業界に取材をかけるときは、数十のパチンコブログを読んでいるそうだ。



新聞記者はある意味【文章のプロ】であり【人間観察のプロ】でもある、とその記者はいう。



記者の名前をHさんとしよう。



話は逸れるが、H記者は多くのブログを読んで感じることがあるようだ。



日記的なブログではなく、情報発信的なブログには、いい加減な内容や無責任な内容がある、という。



H記者は筆者が情報を受け売りしているだけのモノを直感で判読できる、という。



だから私は文章のプロ(文章作成を商売にしている)の話に怖さを感じた。



ブログの内容や文章には筆者の人柄が出るそうだ。



ブログは小説などと違い、書き続けていると、その人の人間性がにじみ出てくる。ある企業では採用試験で、秘密の方法(全数は探せない)で応募してきた人のブログを探し出すそうだ。



そこには、その人間のナマの姿が出ていて、過去に書いたブログは、その人間そのものだそうだ。 怖~~~い! ですよね。



人気のあるブログは、その人のナマの生き様が出ているモノが多く、それを売りにしているのが芸能人のブログ。



パチンコ日報は、パチンコ業界関係のブログの中では異質で、管理人や寄稿者の性格が反映されていない数少ない【媒体】である、と評価された。



確かにパチンコ日報の多くの寄稿者は、業界に役立って欲しいと思う内容が多い。



H記者はこの点を非常に評価していた。営業1号さんと私にとっても嬉しい話だ。



さて本題に入ろう。



H記者らメディアは、今回のカジノ法案騒動をどう感じていたのか? 逆取材してみた。



カジノ議連の過去の歴史から、今回もどうなるのか懐疑的に見ているそうだ。



ただ、私が寄稿した様に、どうなるのか分からないのが政治の世界。流動的だと見ている。



H記者は「超党派だから国会に提出?」とパチンコ日報のコメントに書かれていた質問についてこう解説する。



超党派だからという理由は単純な考えで、超党派でも法案提出はそう単純に出せるものではないのが常識だ、という。



例えば、シベリア抑留被害者の救済法案(シベリアなどに抑留された人たちの救済を目的とした法案)は、与野党の各党が国会に提出することですでに了承しているのに、まだモタモタしているのが現状。



与野党国会提出合意法案でさえこの状況なのに、ただ超党派だからといって、カジノ法案国会提出は間違いない! とは乱暴で、世の中の流れを知らない人の発言だ。そんないい加減な情報も信用してしまう人がいるのがネットの怖い点だとも警告する。



当然、H記者はパチンコ日報の私の寄稿も読んでいる。



H記者曰く「元店長さんの寄稿内容を賛美するコメントが数多くありますが、それも危険で、元店長さんの寄稿を参考に自分のものにする姿勢が重要だ」と指摘する。



人気ブログの怖い点は、その内容を信じてしまう読者が多いということ。



各ブログのコメントを読むと、H記者がエントリー内容に疑問を持つのに、コメントはそれを肯定するものが多いことがあり、ブログの弱点が見えてくるそうだ。



だからパチンコ日報の読者のみならず「ブログを見る人は、自分の考えをしっかり持って欲しい」とH記者は力説する。



話を戻すと、上記の点を踏まえて、H記者は今秋の国会提出はない、と予測する。



ここで重要なことは、今までとは違う点をこう指摘する。



「今回のカジノ法案関連の流れは、元店長さんの寄稿の様に、今までとは数段上がったもので、後は国民の合意次第ではないか」



では、国民の合意とは何か?



それはカジノが国民のためになる、という大義名分だ。



現時点ではその大義名分が、パチンコ換金合法化へ結びつけるには、明らかに線が細い という。



今の国民は、カジノが解禁(賭博が合法化)され、何が生活にプラスになるのか実感がない、という。



税収が上がることは理解していても、その額も実感がない。



これがカジノ議連の弱点だ、という。



今回はパチンコ換金合法化という側面もあるが、これはカジノ法案よりももっと国民の理解が得られない。



だから、今秋の国会提出は99%ない、と話していた。



しかし、パチンコ業界はこの点で常に危機意識が必要だ、と私が寄稿した内容は評価していただいた。



つまりパチンコ業界内には、現状維持を望む勢力がある一方で、換金合法化を企む勢力もあるということ。





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元店長からのお詫び

毎々御高覧頂きまして誠にありがとうございます。



シリーズ途中のものが数本あります。

その中で、続きはどうなっているのか?と問い合わせも頂戴しています。

本当に申し訳ございません。



マルハン関係の記事も予告していながらそのまんま…。営業1号さんのところにも催促のメールが来ているようです。本当にすいません。今しばらくお待ちください。



画像の様に、下書きは約140本になります。

この中に、パチンコ日報用のものが半分を占めています。



直ぐにでも掲載すれば良いのですが、それぞれのタイミングがあったり、

また、その時に掲載したいものがあったりと、掲載が先送りになっています。



元店長の主張シリーズも、今週掲載予定でしたが、諸事情から先送りにしました。理由は追々ご報告致します。



「山は動く?」…番外編「全国紙からの取材」シリーズは数回寄稿します。



記者から大変興味深い話が聞けましたので、急遽それを書ける範囲でお届けします。



記者にマルハンの下書きを見せたところ、系列週刊誌に寄稿しないかとお誘いを頂戴しました。



私はマルハン批判をする気はないので、お誘いは断りました(私はマルハンの功績は大きいと感じています。競合のホール様の問題とは別として)。



その代わりではないですが、「山は動く?」…番外編「全国紙からの取材」シリーズでマルハンの話題を紹介します。



今後とも宜しくお願いします。



元店長