アナザーゴッドハーデスはミリオンゴッドゼウスの純増2,2枚から純増2,9枚にスペックアップしていて魅力的な機械になっています。ゴッド好きのヘビーユーザーには支持されるでしょう。ただ、一般のお客様には単価が高過ぎてついていくのは難しいと思っています。
今までゴッド系がパチスロのメインになったことはないので、アナザーゴッドハーデスがメインになることは考えづらく、あくまでも脇役の役割になります。
ミリオンゴッド神々の系譜が出てきた当時は、純増2,4枚はなく、スペックがずば抜けていたので、大ヒットしましたが、今では純増が3,0枚まであるので、純増2,9枚のハーデスは決してスペックでずば抜けてはいません。
ゴッドというコンテンツはパチスロの中ではトップクラスになり、集客力があり、初動は見込め、同じようにコイン単価を上げた鬼武者再臨のように1ヶ月ぐらいは良い稼働をするとは思いますが、長期に渡り高稼働することは難しいでしょう。
ここで問題になるのは販売台数になります。
現在、ミリオンゴッドゼウスのホールでの設置台数が約1万4千台、ミリオンゴッド神々の系譜が約2千台設置されています。
この2機種の合計の1万6千台がミリオンゴッド系の純粋な市場でのニーズになります。
この1万6千台に新台ニーズを足したとしても、3万台ぐらいがアナザーゴッドハーデスの新台としての適正台数ではないかと思います。
今回、アナザーゴッドハーデスは5万7千台の販売を予定しているということなのですが、この数字は明らかに供給過多ではないかと思っています。
しかも、パチスロの新台ニーズが落ち込んでいて、コイン単価の高い機械が苦戦している中でのアナザーゴッドハーデスのコイン単価4,6円が市場でライトユーザーに支持されるかどうかは疑問でなりません。
ライトユーザーに支持されなければ、5万7千台を埋めることは難しくなります。去年のミリオンゴッドゼウスは最終的には8万台が販売されましたが、今では1万4千台しか残っていません。1年で6万6千台が撤去されたのをみると、明らかに供給過多だったことになります。8万台販売されたミリオンゴッドゼウスは中古価格が暴落して、すぐに数万円代になりました。
今回のアナザーゴッドハーデスも需要と供給のバランスを考えると、中古価格が暴落してもおかしくはありません。
販売をするフィールズがどのような売り方をするかはわかりませんが、今回のアナザーゴッドハーデスの販売は苦戦することが予想されます。
我々ホール側はアナザーゴッドハーデスの自店での適正台数を冷静に見極め、無理をせずに適正台数を導入することが、お客様や業界のためになるのではないかと思います。

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