パチンコ日報

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回した結果8割が開店プロだった

客離れの原因の一つに、スタートが回らない、設定が入っていないことが挙げられる。



スロットと違って、パチンコは回らないことには、始まらない。それを粗利を確保する、という会社の事情で回さないのだから、客離れが起こって当たり前のことだ。



この業界に無借金経営のホールがどれぐらいあるか、知る由もないが、借金を作ったのはオーナーの責任であって、店長の責任ではない。



借金返済のために店を任された店長のモチベーションも上がってこない。



では、回して、設定を入れさえすれば客は来るのか?



答えはYESだ。



ただ、客が来ることと経営は別物。そんな事例がある。



昨年末、300台クラスの居抜き物件でグランドオープンしたホールがある。オープン当初は4パチ、20スロのみでのスタートとなった。



全国的に4パチ、20スロは稼働が芳しくない中での勝負となった。



秘策は42個交換だった。低価交換で回す、という営業施策だった。すぐ近くに大型の強豪店が高価交換で営業しているために、あえて低価路線に走ったのだが、市場にはまったく受け入れられることはなかった。



そこで交換率を35個に変更した。これでも効果はまったく現れなかった。



グランドオープンから1カ月が経ったところで、グランドリニューアルをかけた。



この情報に激しく反応したのがプロ連中だった。



「オープンしてわずか1カ月でリニューアルだったので、初日は視察がてらに行ったら、かなり回して、スロットもそこそこ設定を入れていることが分かりました。2日目は朝から並んで入りました。パチンコは27回ぐらい回していました。顔ぶれを見ると8割はウチコとプロでした。2日目の営業時間を店員に聞いたら10時半といっていたのに、7時に急きょ閉店になりました。赤字を打ち過ぎて怖くなったんでしょう」(スロプロ)  



こうした貴重な情報は開店プロの間に一気に広まり、イナゴのように押し寄せて美味しいところを食い尽くしていく。



スロプロは3日目も行った。



「きょうで終わりです。ジャグラーにちょっと設定が入っていただけで、他は入っていませんでしたが、何とか日当分に毛が生えた程度勝つことはできましたが、平常営業に戻ったらもう行きません」(同)



結局、グランドリニューアルオープンは、開店プロやウチコを喜ばせただけで、新規顧客の開拓にはつながらなかった。



それは、ネットで情報を流した結果でもあろう。



プロやウチコも客とみなすホールもあるが、8割が本来の客ではないとなると別問題だ。



本当に地元の顧客を地道に開拓したいのであれば、店内ポスターのみにすることに限る。





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