パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

異業種を経験した方が応用も効く?

高校を卒業して中堅スーパーに就職したAさんはやり手で24歳の時には店長に昇格していた。ところが実家の事情で東京から埼玉へ引っ越さなければならなくなった。そして、転職したのが全く畑違いの運送会社で事務方の仕事に就いた。

ついていない時はついていない。2年後に会社が倒産。次の新天地として就職したのが全国大手のホール企業だった。ここで初めてパチンコ業界のことを一から学ぶことになる。計数管理も覚えた。

2年ほどでこの会社を辞め、地元のホール企業に転職。年齢も不惑の年を迎えるころになった。

このAさんは自店の6店舗をことごとく立て直し、現在は7店舗目に着手している、という。

では、どうやって立て直しているかというと、スーパー時代のことを実践している、という。

スーパーへ買い物に来るお客さんといえば、大抵が夕食の食材を求めて買い物に来ているのだが、中には献立が決まっていないお客さんも少なくない。

主婦は毎日夕食を作らなければならないので、毎日の献立に大いに悩んでいる。そんなお客さんから「今日、何にしたらいい?」と相談されることも日常茶飯事。

そんな時は具体的に献立を教えて、それを作る食材も、「これとこれ」というようにアドバイスしていた。

今でこそ、スーパーの中には夕飯の献立レシピをプリントアウトして、自由に持ち帰られるようにしているケースもあるが、20年前はそんな気の利いたサービスをしてくれるスーパーはなかった。

ホールでも同じような悩みを持つお客さんがいることに気づいた。

海ファンはそれしか打たないお客さんもいるが、今日はどの台で打ったらいいか、結構悩んでいる常連客がいる。

お客さんの方から店長に「今日はどれがいい?」と聞いて来るようになった。勝っても負けてもお客さんの責任。とはいえ、信頼関係の出来上がった常連客に対してはアドバイスをするようになった。

ま、この一文で噛みついて来るコメントが増える気配だが。

また、オシボリは安物から厚手の高級品に切り替え、常連客が来店するとホットかアイスの好みのオシボリを席まで届けることで、特別扱いをされていることに優越感を感じるようになり、それが稼働アップにつながっていっている。

しかも、4円の稼働を上げる店長として地元では結構有名な店長のようだ。

ただし、スーパーマンではなかった。パチンコの稼働は上げられるのだが、スロットの方は成績を残せないようだ。

このやり方は年配客には通用するが若者には通用しない、ということかも知れない。


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装置産業から規制産業へ転換したパチンコ産業

ホール売上ランキングベスト10に入るホール企業で、トップ3のマルハン、ダイナム、ガイアの3社を除いたホール企業がM&Aによる身売りを視野に入れている、という情報が入った。

キコーナは積極的にM&Aで店舗を拡大中ですでに120店舗を超えているので、キコーナも除外される。

となると、ここ数年間、新規出店していないホール企業が対象になる。絞り込んで行くとある程度見当も付いて来る。

なぜ、会社を身売りするぐらい弱気になっているかというと、店舗数が多ければ多いほど、その中には古い建物も当然のことながら多く含むことになる。

「仮に2030年問題としますが、自社物件を持つことはこれまで資産的にも優位だと言われていたのですが、自社物件だからこそ建て替え問題も出てきます。その問題が一気に浮上して来るのが2030年です。21世紀になって建てたものでも、30年を迎え、建て替え時期に入ってきます。それ以前の建物ならなおさら老朽化が目立ってきますが、建て直しても回収できるめどが立たないので足踏みしています」(週刊誌記者)

件の身売りしたいホール企業の場合、半数は老朽化によって建て替えなければならない状況のようだが、全部を建て替えるだけの余力はない。それなら会社ごと身売りする選択肢を考えているようだ。

ただ、拡大路線をひた走るホール企業でも、会社丸ごととなると二の足を踏む。買う側にすれば優良物件だけを買って不採算店まで引き受けたくはない。それで話がまとまらない。

ベスト10内のホール企業でもM&Aを真剣に考えている、ということは中堅から下位に行けばもっともっと増えるはずだ。

「ホールだった郊外店舗がドラッグストアーに替わっている時代ですから、ホールが昔の様に儲かる商売ではないことを証明しているようなものです」(同)

かつて、パチンコは装置産業と呼ばれた。機械代や設備を合わせると数億円から数十億の資金を必要としたからだ。億単位の投資を回収ができたのも4パチ、20スロのみの営業で、高射幸性の機械が多数存在していた時代だから実現できたことだが、低射幸性時代では短期での回収も不可能になりつつある。

今は規制によって売り上げが大きく左右される「規制産業」になってしまった。

規制のたびに検定取り消しでもない機械を自主撤去という名の強制撤去をさせられたのでは、機械代がいくらあっても足りない。

それでなくても広告宣伝規制で、ホールを集客方法の両手両足をもがれてしまってお手上げ状態のところに、機械の撤去だ。

立て続けに規制産業の実態が露わになってくれば、経営者のマインドも冷え込む一方だ。


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出玉規制より、早急な吸い込み規制を

7月7日(金)は業界的には黙っていても、ファンは察している日だ。イベント告知ができない中で、各ホールはこの日は勝負を掛けてくるだろう、と嫌が上でも期待感は増す。

大阪のナンバ界隈を定点観測している板の13.5さんによると、7月7日は楽園なんば店、マルハンなんば本館、マルハンなんば新館、123難波店が8割以上、四海楼air、CLUB-Dが7割以上の稼働を誇り、エリア平均では6割近い稼働で週末と同等だった、という。

では、実際に7日に行った人はどうだったのか

ハンドルネーム「たけぼー」さんが当日と翌日の結果をレポートする。

以下本文

昨日から今日にかけて起きた事をありのままに書きます。

私が住んでいる地域は名古屋。マイホールは等価。ホール名は言わずと知れた業界最大の超有名ホール。

昨日、七夕イベントに前日から徹夜で並び、スロ打ち。3台はしごして、差玉は一日トータルして、+6100枚。で、等価。算数ですので昨日、私がいくら勝ったかお分かりかと思います。

で、今日は負けるために行きました。

何がしたかったかと言いますますと、今どきの20スロ、軍資金尽きるまでを試したかったのです。とはいえ、昨日の勝ち額は、おそらくは最近の勝ち額としては10年に一度レベルの額でしたので、勝ち額の半分を1台に次ぎこんでみました。

機種は昨日と同じ機種で番長3。

昨日と違うのは、昨日は3台ハシゴして+に持ち込んだが、今日は1台のみで勝負。

案の定、グラフはとことん右肩下がりで、
軍資金が尽きたのでヤメてきました。

グラフ上の差玉ですが、はい。マイナス4000枚を超えてました。私は昼前11時から打ち、夜6時に終了。私が打つ前には差玉はマイナス1000枚いくかいかないかでした。

これが現在の等価営業ホールの実態。

番長3、20台入ってますが、グラフは20台全てマイナス域。つまり下がりっぱなし。

出玉規制ではなく、早急なる吸い込み規制と確率分母の1/100までの上限規制をしないと破産者があとを断ちません。現在は完全に鉄火場状態。

何を根拠に『遊技機』と言っているのか?全く以て理解、納得できません。


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新幹線の中から聞こえてきたメーカー開発陣の愚痴

最終便手前の東京行きの新幹線の乗車率は20~30%で空いていた。その人は名古屋から乗車した。しばらくすると、前の座席に座っている3人組の会話が聞こえてきた。

新大阪から乗車したと思われる3人組は出張帰りの様子で、缶ビールを飲みながら会話しているのだが、酒が入っていることや乗客が少ないこともあって結構大声で話しているので、嫌でも会話が耳に入ってきた。

会話の内容からパチンコメーカーの開発の人間であることが分かった。

「今はこんなに業界は悪くなっているというけど、俺たちは業界が良かったころを知らないからな。良かった時代のことを言われてもイマイチピンと来ないよな。ウチの会社がそんなに悪いとは思わないし」

3人組の年は20~30代と思われる。

「会社でしか打たないから、カネも使わないけど、普段何時間も打っている客の気が知れないよ」

これを聞いてカチンときた。いくら周りに乗客がいないと言っても誰が聞いているか分からないのだし、こうしてちゃんと聞いている人もいるのだから。

「結婚前はやったけど、家庭を持つと5万円の小遣いではパチンコなんかやってられねえよ」

「ボクは1日1000円ですからね。3万なんかすぐに消えてしまいますよ」

この会話を聞いた人はパチンコが好きでもない人たちがパチンコを開発しているのか、と感じた。エンドユーザーの気持ちもこれでは分かるはずもない。お客の気持ちに立っていないから、潜伏確変などを作ってしまうのだと思った。

「ボーナスの時にパチンコ代をくれたらいいのに」
「給料で振り込まれると奥さんに取られるので、現金手渡しがいいな」
「ホールで領収書をくれたらいいのに」

開発担当なのに自腹でパチンコも打てない現状を垣間見た。

「今は売れているからわざわざ安い機械を出す必要はない。営業から聞いたけどホールはすぐに値引きを要求するけど、中古機を平気で100万出しても買うんだから、何の説得力もない、と。ちょっと引くだけで満足する」

定期的に企画書の提出を求められている様子も窺えた。ま、開発なのだから当たり前のことではある。

「まともな企画書が書けないと叱られるけど、だって普段から遊ぶカネがないからしかたないじゃん」

そもそも業界人ですら4円パチンコなんて打てない現状がある。

その元凶になっているのは等価・高価交換であることは日報では何度も指摘している。40玉交換時代は今ほど負ける率が少なかった。40玉交換なので必要以上に釘を閉めることもしなかった。

そんなことより、新幹線の中は会議室でもなければ、居酒屋でもない! 空になった缶ビール10本あまりを放置したまま東京駅で降りて行った。


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免れた賞品上限6000円時代

来年2月1日から施行される改正風適法でパチンコ、スロットの出玉上限が現行の概ね2400個から1500個、465枚から300枚に規制された。従来の2/3まで落とされた。これに伴う形で賞品の上限も現行の1万円から6000円に引き下げられる。

出玉上限を下げたのだから賞品金額の上限も下がるという論理のようだが、景品の持ち帰り運動を推奨していた警察行政と矛盾することにならないのか?

「40玉交換の時は1万円景品のGショックが飛ぶように売れました。特に4号機全盛期がそうでした。しかし、等価交換が全国的に普及すると1万円の高額景品は余り出なくなくなりました。等価なのでほとんどが換金です。40玉交換の時は一般景品に換える方が得でしたからね。景品単価の上限が6000円に下げられたのは死活問題です。パチンコ業界だけでなく、ネット販売にも本格的に力を入れなければなりません」と話すのは景品商社の関係者。

40玉交換時代は景品の7~8割が1万円の高額賞品で占められていたが、今は2~3割まで下がっているようだ。売れ筋だった腕時計も等価交換の影響で出なくなっている様子だが、6000円になることで、これで完全に時計が出なくなる。上代6000円の時計ではどう見ても安っぽい。

ホール景品の売り上げが下がっているところへ持ってきて、上限が6000円に下げられたことで直面するのが返品の問題だ。

1万円の高額景品などは伝票では買取になっているが、返品も可能な条件になっているケースもある。委託販売の名残だろう。

「一般の店なら値引きしても引き取ってもらうこともできるのですが、パチンコは値下げや安売りができません。来年1月の土壇場になって返品の山になるのではないかと思っています」

1パチが流行りはじめた頃は2000~3000円の価格帯の雑貨がよく出た時期もあったが、それほど長くは続かなかった。

高額景品がダメなら端玉景品があると思われるが、ここでも立ちはだかるのが貯玉システムの壁だ。貯玉するということはそこで景品交換が断たれるので、端玉景品すら出なくなっている。

景品商社に明るい未来があるとすれば、等価交換から40玉交換に戻ることだ。そうなれば、一般景品に交換するメリットが生まれるので、再び、一般景品が活発に動くようになる可能性も出てくる。

警察庁は必至になって遊技に戻そうとしているが、それなら、射幸性を抑えるためにも、等価交換や28玉、30玉交換を禁止して40玉交換(16割分岐)に戻すべきだろう。

要はフィーバー登場前のレベルに戻れということだ。それが本来の娯楽の範囲であったのに、歯車が狂い始めて30年以上経った現在の姿が異様なわけだ。業界にどっぷり浸かっていると昔のレベルには戻れない。

いつまでも射幸性を求める客を相手にするのではなく、低射幸性で新規ライトユーザーのすそ野を広げるしかない。この変化に対応することが業界の生き残る道だ。

追記

景品の6000円問題は全日遊連の要望により、引き下げは行われないようになったようだ。

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