パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

新台や出玉よりスタッフの会話を求める客がいることも事実

稼働の低い店ほどスタッフのレベルが高いことがある。そういう店舗に限って会社から投資対象から見放されていたりする。投資対象ではないということは新台もそうそう買ってもらえない。いつ閉店してもいいという覚悟を経営者は持っている。その空気は現場にも伝わる。にも拘わらず現場のモチベーションが高い。

そこでも共通するのは店舗責任者の反骨精神を軸に現有スタッフの能力を引き出して、接客による集客に路線変更して行く。

接客で集客はできない、と日報の読者は反論するだろうが、ニッチとはいえ勝ち負けにこだわらない客は必ずいるものだ。そういう客は新台や出玉を求めない。その代りに求めるのはスタッフとの会話だ。

イメージ的にはスナックへ通う客だ。客がスナックに求めるのは女の子との会話だ。寂しい心を癒してもらうために通う客もいる。

新台や出玉を求めない客を集客するにはホールはおカネもかからない。スタッフの魅力を発揮するだけでいい。

濃密な接客をしていくうちに、お互いのことが分かり合えるようになる。それだけではない。来店時間やどの入口から入場して、一番最初に座る台まで把握できるようになる。

来店時間の頃合いを見計らって、入口でお出迎えし、台に座った時にいつも飲んでいるものさっと差し出す。これを先読み接客というが、まさにスナックのような痒い所に手が届く接客だ。自分のことをよく知ってくれていると思うと、まずまず常連客になって行く。

常連になってもらって来店回数を増やすには、なによりも会話が重要視される。むしろ、積極的に会話することを店長も勧める。中には「お客さんの気が済むまで話してもいい」という方針の店もある。

各台計数機がついているので、玉箱の上げ下げという作業そのものが、ないだけでなく、それだけ稼働が低いので話放題ということもある。

スタッフにもファンが増える。店に来ると必ず「〇〇ちゃん来たよ」と手を握り締めてくる客も珍しくない。

その日の客からのクレーム、要望、お褒めの言葉を書いてボードに貼り、それを全員で共有して、クレームや要望は出来る限り早く対処する。対処してくれるから客も居心地がよくなる。

客もわが家へ帰ってきたような気分になる。パチンコホールは負けた客の腹いせで、台やトイレが壊されることは珍しくはないが、こういう店では皆無となる。自分の家のトイレを腹立ちまぎれに壊すものはいないのと同じだ。

出玉だけに拘らに客がもっと増えればパチンコ業界のイメージも随分変わる。


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1円用新台をメーカーは作る気はあるのか?

ホールが常連客にアンケートを取った。

設問は普段は低貸しメインで打っていて、新台が入ったら4円で打つか?

ホールが意図としては、4円客を増やすためにはどういう対策を立てればいいか、ということを検討するための材料にするものだった。

アンケートの結果、8割以上が新台であろうが、1円に落ちてくるまでは絶対に打たない、という回答だった。この結果にホールが愕然としたのはいうまでもない。もはや、1円客は4円に戻る見込みがない、ということだ。

日用品は100円ショップで事足りる時代に、わざわざ高いものを買う客がいないように、1円に慣れ親しんでしまった客は、貸し玉が4倍少ない4円にはもはや戻れない。

一時期注目を浴びた、新台をドンドン入れる1パチ専門店も、機械を半値ぐらいで買い取る業者がいなければ、1円新台専門店のビジネスモデルが成り立たなくなっているのが実情でもある。当該ホールは1パチ新台専門店からスロ専に営業形態を変更すると共に、20スロも導入している。

低貸しではどんなに稼働を付けようとも40万円の機械代では、吸収できないことを証明した。低貸しで新台を導入するには機械代は20万円以下ではないとホール経営は成り立たない。

低貸しにすっかり慣れた客は現状では4円には戻れないが、正社員の給料だって上場企業のブルーカラーの50代で残業がなければ、年収が350万円ほど。これではパチンコに次ぎ込める余裕なんかない。

こうした影響をジワリジワリと受けているのが駅前型店舗だという。市場調査員のAさんはこう話す。

「機械性能の低下で、パチンコ営業の収益価格が不動産業に負けるようになってきています。駅前型店舗の建て方のデメリットは背が低いこと。駅前なのに容積率を最大限に活かせていない。かといって建て替える資金もなければ、気概もない。加えて、高齢者の都心回帰や子なし夫婦が駅前居住傾向にあり、駅前店舗がマンションに代わっていっている。都心回帰で駅前ホールが賑わうかに思えるが、先の見えないパチンコよりも、マンションを建てた方が手っ取り早く儲かると考えていますね」

パチンコが儲かるという話しは、4円、20円が全盛期であったころで、もはや過去の話し。

業界は低貸しで生き残れる財務体質にチェンジして行かなければならないが、業界が破たんする前にメーカーが20万円以下の新台を提供することが求められる。



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中古機より新台が安い⁉「必殺仕事人V」が4000台増産

検定機と性能が異なる可能性のある遊技機撤去で幕を開けた2017年も早いもので、すでに7月に入り後半戦に突入した。

売上、粗利に貢献したMAX機が一掃されて半年以上が経過した。各ホールとも売上、粗利の低下を招いている。

未だに4円パチンコと20円スロットのみで営業しているホールの店長はこう話す。

「年に1度の年末の創業祭で2015年は5万2000稼働を叩きだして、過去最高記録を樹立したのですが、去年はMAX機もない状況でアウトも下がり、今までやってきたことが通用しないことを味わいました。MAX機が撤去された影響は大きい。MAX機じゃないと投資金額に見合わないと、ちょっと出したらすぐに帰るお客さんが増えました」

ミドルスペックの1/319が主軸となった2017年上半期を振り返ってみると、MAX機で一世風靡した人気機種が、前評判は高かったものの、新内規なので当然のことながらMAX機の時のような一撃出玉は期待できなかった。

今年上半期だけでも約64機種あまりが発売されているが、その中で評価が高い機種となるとサミーの「CR北斗の拳7転生」と京楽の「ぱちんこ必殺仕事人V」の2機種に絞られて来る。

MAX機のような一撃性はなくなったものの、出玉はマイルドでも安定したスペックを求めるユーザーに受けている。それがしっかりとした客付きで実証されている。

一時は大赤字ばかりが話題になった京楽が1月に発売した「GANTZ」辺りから潮目が変わったように、新基準機から高評価を得ている。

仕事人Vでも度肝を抜くようなバカでかい筐体と販売価格ばかりが注目されたが、甘い出玉がファンから支持され、導入から数週ほど経過した今でも、全国平均は安定した稼動状態を維持している。

特にユーザーの声で目立つのは、ホールによって扱いが違いすぎて、優良ホールかどうかの目安として仕事人Vの状況を見るという声も聞こえてくる。

ホールはこのような状況を上手く使い、自店のPRとして集客につなげるように考えてもいいのではないだろうか。

こうした状況の中、京楽は仕事人V の4000台増産を決定した。7月30日から増産分は納入される。

販売当時、中古機よりも新台の方が安かったため、注文は殺到。実際案件は倍以上入っていた、という。

ホール関係者は、このあと導入されるキラーコンテンツに早くも目がいっているようだが、その前に今やるべきことは、設置している機械運用をもう一度見直すことだ。

今後の集客につながるように、時には立ち止まることも必要だ。




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負けている常連客にいかにして還元するか

「0号機の時代はリレー基板で、そもそも保通協試験もなかった。この時代はリレー基板に配線を走らせて遠隔も行われていたが、それは、客に還元するためのものでした。3万円負けているおばちゃんにそのまま帰らせたら悪いから2万円は出す。3万負けたと思っていたら、2万円取り戻せた。1万円の負けでも、2万円取り戻せたことでニコニコしながら帰る。それなら、また明日も来ようと思う」(元スロットメーカー役員)

遠隔を擁護する気はないが、遠隔装置が開発された経緯は大負けした人の補てんの意味合いがあった。

風営法の罰則規定の厳罰化で遠隔は即営業取り消しになるために、影を潜めた。今は会社を潰す様な危険な真似をする経営者はいなくなったが、負けている客に何らかの形で補てんしたい、と考えるオーナーもいる。

それは月2回と決めていた。

昔からの常連客で本当に口の堅いお年寄りを厳選して、還元していた。

きっかけは機械販社からのこんなアドバイスだった。

「遠隔がダメならサクラで還元してはどうか」

その話にオーナーは乗った。

昔のパチンコ店は有人島で出ていない常連だと、チューリップに玉が入っていなくても玉を出した。負けっぱなしにさせでは行けない。そんな記憶が蘇ってきたからだ。

手掛かりにまず、オーナーの気心が知れて、負けが込んでいる常連客からスタートした。

「これは特例ですからね。絶対誰にも言わないでください。みんなに広まるとこの特例サービスができなくなりますからね」と釘を刺した。

設定を入れた台、釘の開いた台をこっそりと教えて打たせた。

やがて、サクラは店長にも引き継がれ、還元する常連客を徐々に増やして行った。

常連客のサクラを始めたのは20年ほど前のことだったが、つい最近まで続けられていた。

随分と長い期間続いていたが、やっと止めることができた。それはベラジオの一件が発端となった。

「いつか止めよう、止めようと思っていた。全国区になるニュースをこんな田舎から発信したら目も当てられないことになる。常連さんに事情を話したら納得してくれた」(関係者)

サクラが何人いたかは定かではないが、相当数いたらしい。田舎のお年寄りだったので口の堅さは折り紙済みだった。

この話が漏れてきたのは最初に提案した販社からだった。

今度の出玉規制に関する風営法改正は悪いことばかりではない。

現行の保通協試験で短時間、中時間試験の出玉の下限はパチンコ、パチスロ共に設けられていなかったが、改正案では1時間試験では33%、4時間試験では40%の下限が設けられた。つまり、飲み込まれるばかりではなくなったということである。ということは少ないおカネでも遊べる仕様になるということである。

サクラを使って還元しなくてもよくなるはずだ。


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東京オリンピックが終わるまでは大人しくしてくれ by 警察関係者

大幅な出玉規制を含む風営法改正は週刊誌も興味の的だ。そもそも改正する一番の理由は、カジノ解禁に伴うギャンブル依存症対策である。

取材の過程で警察幹部の本音が漏れてきた。

「ギャンブル依存症対策? 世間は警察がやっているように見えるけど、上からやれ言われてやっているだけ。真剣にするわけがない。依存症はウチの管轄じゃない。あれは厚労省の管轄。パチンコはカジノのとばっちりだよ。ま、カジノ客とパチンコ客の棲み分けをはっきりさせて、垣根を作る狙いがある。4円、20円客はギャンブル性を求めてカジノへ行くかもしれないが、1円客はカジノとはバッティングしない。ギャンブルはカジノへ、遊技はパチンコへ。パチンコをギャンブルとはほど遠い存在にすることが狙い。いきなりやると、業界が経済的にも困るのでいきなりはやらないだけ。メーカーがギャンブル的な機械を出したら圧力をかける。最後の最後は換金を禁止したらギャンブルではなくなる。簡単なことだよ」(警察関係者)

日報のコメント欄でも換金をなくしたらギャンブルではなくなり、依存症もなくなる、という短絡的な意見が少なくない。しかし、一般景品だけにしたからと言ってそこに反社会的勢力が買取ビジネスに参入してくることも考えられる。暴力団排除のために3店方式が生まれた歴史的背景を知らない世代ばかりになっている。

「今回の出玉規制でお客も減らずに現状維持なら業界的にはプラスだろう。売り上げは減るかも知れないが、その分出す金額も減るのだから。これでは商売がやっていけなくなるとの声が業界から聞こえてくるが、『バカか!』と言いたい。本来の姿に戻るだけ。今まで贅沢し過ぎただけ」(同)と手厳しい。

パチンコ業界に構っている時間はない、というのも警察関係者の本音だ。

「警察は東京オリンピックのテロ対策で大変なことになっている。サミットの比ではない。全国の警察を配備してもそれでも足りない。民間の警備会社との連携も推し進めている。パチンコのことよりも後3年しかないオリンピックに人材を向けたいぐらいだ。オリンピックが終わるまでは出玉を厳しく取り締まることもできない。2019年にはプレ五輪のほか、G20サミットが日本で開催されることも決まった。大きな事案が目白押しの中で、パチンコのことで警察を動かさないで欲しい」

全国の警察が東京へ終結することでいつも問題になるのがトイレ。簡易トイレを増設するわけだが夏場は衛生面でも問題があるし、冷房設備もないので中に入るだけで汗だくになる。

冷房付きトイレを業界が寄贈する?



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