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新台価格の上限は55万円?

大手メーカーともなると様々な将来予測を行っている。その中に遊技機価格がある。遊技人口の減少に伴い、ホール軒数も減ることが考えられる。そこで、メーカーが試算して、弾き出された将来の遊技機価格が55万円という数字だった。

現在の40万円からすると30%以上の値上げ、ということになるが、現在よりも20~30%は販売台数が落ち込むことを予測して、55万円になっても買う余力があるホールを加味して算出された金額でもある。

では、この55万円がいつ実施されるのか、というのが問題だ。

「55万円のXデーは2030年までには実施されていると思います。ただ、将来の経済予測も全然当たりません。派遣労働者の規制緩和で非正規雇用が増え、ここまで労働者の賃金格差が生まれるなんて、誰も想像していなかった。消費税が将来15%ぐらいに増税された時の消費者動向も読めません。その時、いくらパチンコにおカネを落とせるのか。従ってパチンコユーザーの下げ止まりも全く予想できないので、2030年までとしています」(メーカー関係者)

全体の販売台数が減り、売り上げを維持しようと思えば値上げしかないが、さらに大手メーカーともなると減るパイを下位メーカーから奪い取る考えが支配している。

そのためにはビッグコンテンツを持っているメーカーが生き残り、最後はメーカー3強時代が到来することを予測している。

「55万円がスタンダードになると、下位メーカーもそれに合わせられるので、救済措置になるかも知れませんが、逆に40万円以下の安い機械を出して生き残りに向かう下位メーカーも登場してくるかも知れません」(同)

なぜ、パチンコ業界はいとも簡単に機械代の値上げをするのか? 答えは簡単だ。高い、高いと文句をいいながらもホールは高い機械を買うからだ。ホール経営者は新台がなければ商売できない、という考え方が支配しているので、メーカーを怒らせて機械が入らなくなるのを一番恐れている。

「新台は高いと文句をいいながら、平気で1台100万円もする中古機を買いますからね。メーカーはホールの習性をよく知っているので、機械代を下げることはありませんよ。だって、機械代を下げろと言いながら100万円もする中古機を買うんですから。新台なら2台は買えますよ」(同)

では、メーカーから機械代を下げさせる方法はないのか?

「高い中古機を買うということは、メーカーに機械は高くても買いますとメッセージを送っているのと同じこと。組合で新台価格以上の中古機は買いません、という決議をすることですね。そもそも中古機相場も業者が釣り上げている、という話もあるぐらいですから」(同)

ホールが一致団結することができないことをメーカーは見透かしている。


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