新台が打てる4円コーナーは設置した時から回収モードで、その機械代を負担しているのは、4円を打つユーザーである。4円を打つユーザー数も少なくなっており、4円を打つユーザーからは、お下がりを打っている1パチユーザーに不満の声も挙がっている。
コメント欄の中から業界が参考になる意見をピックアップしてみたが、相当な文字数となった。正月モードの頭でゆっくり読んでいただければ幸いだ。
まず、問題を整理したハンドルネーム業者さんの意見から。
「4円がなぜ客離れを起こしたか。①一番は景気の問題で娯楽に費やすお金がないこと、また学生もパチンコに興味を持つのではなくゲームにいってしまったことから始まります。
②その後お客様をどのように来てもらうかで1円が登場。これまで暇つぶしできていた人には受けたので一時的に稼働がアップしました。
ただ、あくまで多くのお客様のニーズは4円での射幸性、ドキドキ感を感じたいというニーズだったことは忘れてはいけません。
③1円を運営するも機械代の回収に困りどんどん釘を締める。
④釘をしめてお客様が飛び、やりたくないけどやらないよりましで仕方なく1円を打つ。
この流れが今。勝ち負けできる4円があればもう一度やりたいお客様は戻る。ただし、今の機械代では到底無理。ここを業界全体でかえないと! ユーザーが少なくなり、店舗の利益も少なくなっているのに機械代だけが上がっているとかどう考えてもおかしい! メーカーは殿様商売で、抱き合わせや機歴といった、独占禁止法にあたるようなやりかたで営業。間違いなくコストをもっと落とすことはできます。変な協定つくっていないで、思い切った価格設定をお願いします」
遊技人口の減少に伴い、ホールの収益バランスは崩れているにも関わらず、機械代は据え置くどころか、メーカーの頭の中は、販売台数が下がりながらも、売り上げを確保するために、値上げすることしか考えていない。ここに問題がある。
しかしさんはしらけムードだ。
「4円を出す価値が今のパチンコにあるのですか。1円でもやりたいと思わなくなりました。4パチのみにすれば客が戻ってくると思っているのでしょうか。ギャンブルとしてやっている者以外は、液晶画面を眺めるだけのパチンコというものに飽きてしまっただけです。客が面白いと思うものを提供できれば4円だろうが10円(できないけど)だろうが戻ってきますよ。業界目線ではなくて客目線でね」
元ヘビーユーザーさんは現状のユーザーを鑑みた意見だ。
「ホールを賑わせているのは、いわゆる高齢者層です。この年金生活層が4円を打つのはかなり厳しいでしょう。低貸しを廃止した場合には、また、ゲームセンターに流れて、ゲームセンターが栄えるだけかと。仮にですが、ホールが全面的に低貸しを止めたら、ユーザー数は激減するでしょう。数は力なので、色んな社会圧力に業界は対向する力を失い。最終的に日本国からパチンコホールが消えるかもしれません。行政は、パチンコホールの言い分は無視でしょうが、一般市民のまとまった意見は怖いので、配慮しますよ。老人ユーザーがパチンコホールを要らないと思ったら、行政はパチンコ業界を潰す気がします。何千万人も遊んでいるから社会必要性があるわけで。
せっかく4円というハイレートが禁止されていないのですから、金持ち向けと一般人向けで分ける営業はいかがでしょう」
4パチは無理ですさんはハンドルネーム通り悲観的だ。
「1円パチンコで中古台のみで入替を行なって営業できないのは単純に回収し過ぎなんでしょう。10年前、1パチがスタートした時は4円の客が残っていた状態で1パチ大盛況でした。その客を飛ばしたのは間違いなくホール。多少出しても痛くないんだから、また大盛況になる様に少し時間をかけて努力すれば口コミで客が戻ります。その程度の経費もかけられない程切羽詰まっているなら、それはもう終わりでしょ。よく、新台入れなくなると経営が怪しくなったと思われると言うけれど、その分出していればそんな事思われない。導入しない分、その一部も還元できないってどんだけ経営苦しいのw」
獣さんは時代の流れだから仕方ないとみる。
「1パチ5スロは、運が良ければお金が手に入るゲーム機のようなものですね。でもユーザーが満足しているならそれでいいのではないでしょうか。お店がアップアップ言ってる話ですが、時代の流れでしょう。日本中各都市の百貨店が経営的に厳しいのと一緒で、これからもっともっと淘汰されていくと思います。私が子供時代~学生時代の頃は、地元に10店近くのゲームセンターがありましたが、今残っているのは老舗の1店舗だけです。パチンコ店だって1/5~1/10になる時代が来るかもしれませんよ」
あささんは4円のみで営業している店もあることも踏まえてこう指摘する。
「売上高を維持するためには1円も必要だと思います。そもそも遊技人口が減少したことが原因です。4円の客離れが深刻になったために1円を導入して売り上げを維持しようとしたのです。だから記事のように理想を保つことが出来た店は現在も4円のみで営業しています。0.5円などを導入した店の中には元に戻した店もあります。店毎に状況が違うので一律には難しいと思います」
くまっちさんはもっと現実を見るべきだとする。
「発想が逆ではないでしょうか?私は、1パチ5スロを打っている客をこそ大事にすべきと思います。時代は変わる。4パチ20スロは、もはや現代において適正レートとは言えないのです。所帯持ちのサラリーマンが、年金暮らしの老人が、娯楽にどれほどお金を使えるとお考えですか…?
私が通うエリアは都内ですが、盛況なのは低貸しコーナーのみ。新台は初日から空き台が目立つようになりました。時折お見えになる老夫婦が、楽しそうに5スロを連れ打ちされている光景を見て心が和む。こういう形で、老後のささやかな楽しみがあってもいい。これも社会貢献でしょう。
海物語や、ノーマルタイプのジャグラーであっても、4パチ20スロだと2万円くらいはあっという間に溶ける。こんな危ない遊技、誰にも勧められないですよ…。まずはメーカーに泣いて貰うしかない。低貸しでも営業できるように、ホールは新台入替をギリギリまで抑える。同時に、機械価格そのものも見直していかねば。一部のメーカーはカジノ利権に縋るようですが、ホール関係者はどうするつもりですか?最期まで抱き合わせ販売やら機歴に付き合い、座して死を待ちますか?」
納豆ご飯さんは昔のことは忘れろ派。
「客が低貸へシフトしたならメーカーやパチンコ屋も昔の利益を忘れて今の時代にあった利益を求めれば良いだけ。1000台規模でグランドオープン、同じ機種を60台とか80台を入れて地域最速導入とか行ってこれではその費用を客から回収する金額が多くなる為客からは回らない、出ないと思われて当たり前です。一番初めにやるべきことはメーカーから出荷される台数を制限してみたらどうかな?それかお店の規模に対して新台(中古台含む)導入の台数を年間で何台までと制限するとか?」
てっていさんは時代の変化に応じた営業をすべきだという。
「ホールは栄光の時代の売り上げを維持しようとするから回収しか頭が回らなくなる。これはメーカーも同じ。肥大化しすぎた状態をどうにかして維持しようとしているのが大手の開発メーカー。時代は変わるし進んでいくしかない。低貸しが主流になった現代ならばそれに合わせた営業スタイルと台の販売を行えばよい。肥大化しすぎた部分をどう変化させるのか? 例えばゲームセンター専用の筐体の開発やらこれから始まるであろうカジノ開発やらに専念するなど色々方法もあろう。無理ならばリストラなりしてスリム化していくしかない。ホールも同様。やっていけないなら無理せず撤退していく、またはホールの縮小していくのが道理」
通りすがり弐さんは 低貸しがパチンコ再生にはならないと指摘する。
「コメントを見ると1円押しの方が多いようだ。確かに今のパチンコで4円を打てと言うのは無理な話である。だがよく考えてもらいたい。1円でも4円でも機械代は変わらない。店は利益を上げなければ閉鎖となる。となれば1円はとても遊べるような仕様にはならないということだ。1円に舵を切るのならば機械代をはじめ徹底したコストダウンが必須となるが、メーカー及びその言いなりのホールがそれを行うとは到底考えられない。そうなればパチンコは終焉へと向かう訳だが多くの方はそれを望むのだろうか? 無論ボッタクリを容認するわけではない。だが低貸しでのパチンコ再生は現実的ではないのだ」
スロ屋さんは20スロ派だ。
「私は依然は1パチ5スロユーザーでした。しかし今は20スロはやります。理由は簡単で特定日に高設定が入るからです。バジ絆などは良い例ですね。休みが特定日と重なりまぐれでツモッて良い思いもしました。しかしながら5スロは高設定使わないですね。両方やるから分かるんですが明らかに5スロの方が設定に期待できません。そういった中、設定入らないと分かっていながらも打ってくれるパチスロ好きユーザーを切り捨てるなんてとんでもない。パチンコ屋も客商売なんだから低レートユーザーも大切にすべきでしょう。ガン細胞なんて言ってらバチがあたります」
以上
ほとんどがユーザーのコメントである。業界関係者は聴く耳を持ってもらいたいものである。こういう声を無視し続けた結果が現在の姿でもある。

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