いよいよパチンコもギャンブル依存症の投網が法的に掛けられるが、パチンコの場合はギャンブル性を抑制するために、出玉規制が有力視されている。
パチンコの場合、カジノの様に入場規制をかけることは実際問題として難しいために、一番実効性が高いのが射幸性を落とすために、大当たり確率を現行の1/320から1/200もしくは1/100ぐらいまでに引き上げることが考えられる。
「世間が納得するのは1/100の甘デジぐらいが主流になるぐらいまで、射幸性を落とさなければならないことになるのではないでしょうか。それも日工組の自主規制ではなく、警察の強制力を持ってやることになるのではないでしょうか」(業界事情通)
大当たり確率以上に重要視されているのが確変だ。日報でもいずれ確変が禁止される日がくることを予想しているが、ついにそこへ踏み込んで来る気配を感じる。
そもそも、業界が射幸性にアクセルを踏み込みだしたのは、CR機普及のために警察庁が、CR機に限って確変を認めた黒歴史が背景にある。風違法では著しく射幸心をそそってはいけないのに、警察庁自らが著しく射幸心をそそる確変機を認めてしまったわけだ。
確変が禁止されることを想定して、ここらでセブン機一辺倒の遊技機開発から脱却するいい機会でもある。
パチンコの依存症対策はさしずめ射幸性を落とすために、出玉規制に落ち着くことになるのだろうが、実は射幸性を落とすことがギャンブル依存症の根本的解決にはならない。
パチンコの依存症の決定打は換金をなくすことだ、という人も少なくないが、これも誤った認識で、依存症とは心の闇の問題であって、換金がなくても依存症に陥る人は陥る。
ハンドルネーム「ザッシュ」さんが、過去、依存症問題を次のように指摘している。
2005年、ラスベガスでペニースロット(1¢から賭ける事ができるスロットマシン)が大ブームになった際、米国のメディアが「安価ゆえに誰もが気軽に参加できるペニースロットは、通常のスロットマシンより依存問題に発展する可能性が高い」と警鐘を鳴らしていた。
射幸性を抑える事が依存症対策として効果的などという学説もない。
人が依存症の問題行動 = 「病的ギャンブリング」に陥る主な原因は金銭欲 、名誉欲 、現実逃避志向で、その人の心の中にあるものだ。「ギャンブル依存症」とは、そうした心の闇と向き合いコントロールする事ができない人間が陥り、やがては脳の構造が変化してしまうという精神疾患である。
賞品を一般賞品のみとしても問題は解決しない。心の闇と向き合えない人間は、別の依存対象物を求めるだけだ。
ギャンブル依存でも徹底的な取り上げ策を実践した結果、失敗した国が韓国だ。 法改正により換金可能な電子ゲーム = 「メダルチギ」を禁止し、国内17ヶ所のカジノは1軒を除き全て外国人専用としたにも関わらず、ギャンブル依存の有症率は、成人人口の実に9.5%という有様になった。
依存対象物を取り上げても、より悪質な対象物に嵌るだけである。

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