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ホールの人間として、メーカーの開発の方にはいつも陰ながら期待しています。
既に良くない評価となっておりますが、今の厳しい基準の中でなんとか結果を出そうと「SHAKEⅢ」や「狂竜戦線」など、システム面に工夫が凝らしてある台が見られるようになってきました。開発の方のより良いものを創る意識を感じて、導入した機種に関しては自分としても何とかユーザーの皆様に伝わるよう設定に工夫はしています。
シリーズ機の三男として、長男と次男があまりにも優秀だったため比較されやすく落ちこぼれ扱いなのは否めませんが、モンスターハンター狂竜戦線は新基準の厳しい規制の中で非常に良く練られたシステムを搭載していると思っています。
ただし、システムは面白くても演出面の関しては同メーカーはいつも三流以下ですね。今回のそれも本当にひどいものです。特に通常時「ヒロシの575の演出」は本気で打ち手を馬鹿にしてるし、一番隠さなきゃならないポイントを演出で伝えて一体何がしたいのかよくわかりません。
ハンターは
いかなるときも
チャンスまち
チャンス待ちって、一番言っちゃいけない言葉だと思うのです。
リノが未だ伸び悩むのは、打ち手が「トマト待ち」だって理解しているから。通常時が苦痛だからです。
液晶非搭載の機械をメーカーが作らないのは、通常時に苦痛を感じさせることが低稼働に繋がることをわかっているからですよね?
チャンス待ちなんて言われたら、液晶がついていようがいまいが、どっちでも同じことです。チャンスはメインリールで感じられるのですから。
つまり、トマト待ちと何ら変わらない一言なんですよ。
リノを下に見ているのではありませんからね。あの機械こそ正真正銘「開発」だと思っています。
軽めのボーナスからART(AT)に繋げる機械のヒット機種はバジリスク絆がありますが、苦痛なほどつまらない通常時に耐えれるのはチャンス待ちを感じさせないから。実態はチャンスリプレイ待ちでも、その間に演出からモードの推測、状態の推測などいろいろ考えさせてますよね。
それは打ち手に「実態を悟らせない」ように「飽きさせない」ように工夫しているからそうなったのであって、狂竜戦線のトレニャーも同じように飽きさせない工夫じゃないですか。
それら全ての工夫をぶち壊して打ち手を白けさせるのが「~待ち」という言葉と、何よりもそれを搭載してしまう「意識の低さ」だと思うのです。
開発の現場はわかりませんが、ここまでシステム面と演出面で考えに差があるのは一体何故なのか理解できません。例えるならラーメン屋の店主が蕎麦屋のサイドメニューを提供しているような、奇妙な違和感を感じます。
新基準機にはバジリスク絆の一番上っ面の部分だけ真似た機械が多くありますが、絆は演出の細部まで飽きさせない工夫が凝らしてあるから長寿なわけであって、決して「軽めのボーナスからARTに繋ぐシステムならなんでもいい」ということではないのです。
今のホール状況は、バジリスク絆を100点としたら「新基準機」という理由でまず-20点、出玉性能で-30点が勝手に減産され最高得点50点の本当に厳しい現状なのは十分に理解しています。そこに絆にはない「新台効果」で+30点が限界でしょうか。本当に開発の方々には厳しい時代だと思いますが、そんな状況だからこそ一致団結してより良いもの創りに挑戦してもらいたいと思います。
末端の機械選定者の意見です。さらに申し訳ありませんが、新基準機を新台で購入しようと思ったのは昨年は3機種、今年は2月に出る某機種くらいの、メーカーには全く得のない人間の意見ではありますが、私はお客様に面白い台を提供したいのと同じに、自分がそういう台を打ちたいからこそシステムに釣り合う演出面の改善を強く望みます。
長文で失礼しました。ホールとして、打ち手としての率直な感想ではありますが、何か少しでも参考になればと思い投稿させて頂きます。

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