ちょいパチのコンセプトは「当たりやすく、玉持ちが良く、十分に楽しめる、大人の遊び」ということになっている。ちょいパチはスリープユーザーや新規客の開拓のためなのだが、全国で導入店舗がこうも少ないと何の役にも立っていない。
メーカー開発陣からはこんな声が聞こえてくる。
「焼き直し以外では採算が取れないので、各メーカーとも焼き直しの機械ばかり。そのためか導入ホールはどこも稼働が取れていない。ちょいパチといっても当たらない時には3000~4000円がすぐに飲み込まれる。甘デジでも連チャンすれば5000発は出るので、夢があるが、ちょいパチは負けると元が取れないので夢がない。だから追っかけてこない。こんな機械を今いるユーザーが打つはずもない。上層部はもっと面白いものを開発しろと無理難題ばかりを押し付けてくる」
ちょいパチの専用サイトがあるだけで、スリープユーザーや本来囲みこみたい新規客は、ちょいパチの存在自体を知らない。このままメーカーがちょいパチを開発し続けても、もっとちょいパチの存在をアピールしないと徒労に終わってしまう。
ちょいパチは、日遊協主導の下に業界が、脱射幸性にも取り組んでいることを警察庁に対してアピールしているだけとしか思えない。
仮にスリープユーザーがちょいパチに興味を持ったところで、導入店舗がほとんどない。マルハンが一社気を吐いて120店舗あまりに導入されているので、近くのマルハンを探すしかない。
組合の自主規制で総台数の5%でもいいから、ちょいパチを設置するぐらいのことをしなければ、警察庁へのポーズで終わってしまう。
導入が進まないのは、稼働も取れない、売り上げも上がらない割に、リメイクながら機械代さほど安くないからだろう。
タマゴが先か鶏が先かではないが、ちょいパチが普及しない最大の原因は、業界の広告宣伝不足である。
本来なら、業界として遊びやすくなったちょいパチのテレビCMをガンガン流して新規ユーザーにアピールしたいところだが、今はそういうことができる状態ではない。
そんなことをやろうものなら「また依存症患者の予備軍を作るつもりか!」とバッシングの嵐だ。
それなら、ひっそりと地味に…
メーカーもホールも「もう1000円」つぎ込みたくなる機械を追求してきた結果が、依存症問題を生んでしまった。
遊技人口を増やすことを業界は諦めるのか?

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