このところの日報において40玉交換の話題が多くみられるようになった。
本当に40玉交換で機械を使いこなすことができるのでしょうか。
現実問題として、まずパチンコとスロットの出玉率性能の違いを確認しておかなければならない。
出玉を下げ“回収”することは難しくないが、いわゆる吹かし“大開放”しようとするとき、吹かなさければならないのがパチンコ営業でというものです。
1日を想定した遊技台の最高出玉率は、パチンコが10時間で2倍を超えない、スロットが6,000ゲームで1.5倍を超ないことと国家公安委員会規則に定められている。
最高出玉性能を金額に置き換えると
パチンコ
100発/分×60分×10時間=60,000発(発射玉)
これの2倍=120,000発(配当玉)
差引 =60,000発(差玉限度)= 240,000円分の玉
スロット
6,000ゲーム-822(再)ゲーム=5,178(消費)ゲーム
5,178×3枚=15,534枚(投入メダル)
これの1.5倍=23,301枚(払出メダル)
差引 =7,767枚(差枚数限度)= 155,340円のメダル
これが約1日の上限となる。
1日の営業としてパチンコで最大240,000円分の玉、スロットで最大155,000円分のメダルが“持ち球”として出てくる性能が認められている。
しかし、この85,000円という金額の差があまりに大きいことが分かる。
スロットはパチンコに比べそれほど出ないということだ。
例えばパチスロ「ニューアイムジャグラーEX‐KT」の場合、メーカー発表の数値では最高設定6でも105.2%の出玉率だ。
この数値は営業割数でいうところの15割程度の値だ。
※15割とは1日プレイした結果として、
正味で台に飲み込まれたメダルが1,500枚(30,000円分)
当たりなどで最終的に手元に残ったメダルが2,250枚(45,000円分)
2,250/1,500=1.5(これを15割という)。
このように消費金と景品金の割合と考えてほしい。
このことから
8枚交換の場合16割がお客とホールとの採算ラインだ。
そうすると
1,500枚×1.6=2,400枚(48,000円)
すなわち売上30,000円に対して景品を48,000円出して16割のチャラ営業となる。
一般的なAタイプのパチスロでは全台設定6で営業しても毎日3,000円/1台がホールの黒字となる。
平常営業ではそれも悪くないのですが、お客さんに赤字覚悟で“大開放”させたいときに出すことができない性能となる。
いま話題の40玉(8枚)交換では、16割がペイラインとなることから、オール6で営業してもチャラか黒字になってしまうという問題点があり、特にAタイプでは8枚交換はお客に対してたいへん厳しいものとなる。
一物一価である限りパチンコとスロットの交換率は統一しなければならない。
機械性能の差を考えた場合、40玉(8枚)は現状のAタイプではお客が飛んでしまう可能性さえある。
20年前の機械とは違いスロットはオール6でもたいした出玉でないということだ。
このパチンコとスロットの性能の違いも考慮して交換率を決めなければならない。
一方、業界あげて射幸性の抑制という方向性に鑑みれば、何れ来たる40玉、50玉という時代になることも、想像に難くない。
スロットにおいても純増312枚Aタイプでは短、中、長時間の出玉率やパチンコで問題になった役物比率といった検定基準があるが、16割~20割営業ということにも対応した機械作りが今後必要だ。
パチンコもそうだが大きい波(差玉)を出そうとすれば、それに比例して長いスランプは当然発生する。MAX機やAT機がそうであるようにこのスランプのキツさは、お客の消費金額を増大させ、結果的に遊技人口を激減させたといっても過言ではない。
玉単価(売上)を重視するホールの要望もあると思うが、メーカーが大量出玉や連チャンに固執するがあまりに、その大量出玉の長尾尻合わせとして違法行為の“ベース殺し”
までして、消費金額を高め売上げの上昇を進めてきた結果がヘビーユーザーしか残らず、一般大衆から完全に支持を失いソッポを向かれたのではないのか。
今後はパチスロも甘デジのようにTYが少なくて当たり確率が高いものも必要となってくるであろう。
これらのことから、ホール現場において脱等価の流れが加速しても40玉(8枚)は現状ではスロットも含めて、その営業に対応する機種のラインナップがあまりに少なすぎる。
それらを考慮するといきなり40玉というより、やはり12割や14割ペイの交換率からはじめて、お客さんの反応や競合店の状況を確かめながら、自店にあった交換率を構築していかなければならないだろう。
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