「この店もベースに全然入らないじゃないか。ちゃんとやってるのか?」
従業員はアルバイトではなく一般社員であったが、ベース問題が何のことかさっぱり分からなかった。店長からそんな話も聞いたことがなかったので、答えることが出来なかった。
「客はベースを上げるよりも、ガンガン回る方がいいよ」
この日は店長不在で誰も答えることができなかった。
この常連客は日報の読者だった、ということが後から分かった。
社員からの報告を受けて、店長は改めて皆に今回の問題を説明したが、「将来がどうなるのか不安」という声が挙がった。
店長とて来年からどんな機械が出てくるのかも分からない。ただ、明らかになっているのはMAX機が撤去されることだ。
この場で店長と社員で意見交換した。
「1円と4円のお客様の層が明らかに違う。1パチは純粋にパチンコが好きで、4パチは一発逆転狙いの一攫千金のお客さんが多い」
「MAX機がなくなって、次の機械はどれぐらい大勝することができるのだろうか?」
「MAXしか打たないお客さんは甘デジは打たない」
話しをしているうちに、業界はお客さんを細分化し過ぎてきたことが見えてきた。昔は普通機で玉を貯め、それをセブン機やハネモノなどで打ちこんだ。当時のお客さんは色々な台を打っていたが、今は甘デジを打つお客さんがMAX機を打つこともなければ、1パチのお客さんが4パチで打つことはない。
大当たりデータもスランプグラフまで公表しているが、スランプグラフを読める人とそうでない人では当然、勝率も違ってくる。
業界の設備機器メーカーが自社製品を売らんがために、データ公開は当たり前、という妙な風潮を作り上げてしまった。
データ公開が当たり前になれば、製品開発も自ずとヒートアップする。教えなくてもいいようなデータまでどんどん公開して行った。
結果的には一般ユーザーまでがセミプロ化するようななった。
それでいて、変則打ちは禁止するのだから矛盾している。本来遊技なのだから技術介入させなければ、ならないし、それを禁止してはいけない。変則打ちを禁止するよりも、必要以上にデータを公開することを抑えたほうが業界のためでもある。
有料のデータ公開サイトを一番活用しているのはプロなんだから。その会社は結局、ユーザーのためという大義の下に、自分たちの儲けのためにやっているのであって、ホールのためにはなっていない。
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