「中古を安く買ってお客さんを付けている状態で、それを外すとなると死活問題です。撤去が分かって、それがどれぐらい使えるのか?後2年使えるのならいいが…とにかくリストをいっぺんに全部出して欲しい。海の人気が衰えたとはいえ、海は甘く使って、まだお客さんは付いています。中古しか買えない店にMAX機を入れてもお客さんは付きませんからね」(中小ホール店長)
この想いは中小、弱小店舗に共通した不安だろう。
業界がかつて経験したことのない撤去問題は、メーカーにすれば特需と思われるが、開発現場はてんてこ舞いで、特需どころの騒ぎではないかも知れない。特需とは撤去機種の代替機がすんなり供給できる状態なら問題ないが、今回はそうとはいえない。
パチンコメーカーに欺かれてきた保通協のメンツにかけても検定が厳しくなることは想像に難くない状態では、基本設計から変更しなければならない。つまり、連チャン思想からの脱却を余儀なくされているものと思われる。そういう意味では開発中だった機種のほとんどをご破算にするぐらいの覚悟も必要だろう。
ところが、ここ20年以上に亘って版権頼みの液晶とギミックの開発ばかりやってきた現場にすれば、そう簡単に新しい発想は生まれて来ない。売れる機械=ホールの粗利が取れる機械作りのために、いかに連チャンさせるかに腐心してきた。
これからの開発現場に求められるのは、パチンコをやらない人をいかに惹きつけるか、というテーマだ。
まず、確変をメーカー自ら捨てなければ、全く新しい発想は生まれない。確変を捨てれば複雑怪奇な潜伏確変などという演出もいらない。むしろ、初心者には理解できないような複雑な演出よりも単純明快な機械作りが求められる。
大量出玉という発想があるから役物比率の問題をクリアしなければいけないわけで、チューリップ台のような普通機なら、そんな制約に縛られることなく、面白い機械が作れそうな気がする。
健全娯楽に戻すにはホールの営業を40玉交換に戻さなければいけないように、メーカーもパチンコの原点に戻れば、逆に新たな発想が生まれる。それが温故知新だ。
今の開発陣はセブン機しか知らない世代が大半を占めているが、もういい加減、抽選機を作るのを止める時期である。
液晶と版権を捨てれば20万円の機械も作れる、というもの。
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