一番最初に持って行った企業が物件を断ると、次に意欲的な企業へ話が行く。
ここ最近、大手が断った物件に他企業が食いついたが、芳しくない稼働状態に陥っているケースが少なくない。大手が断った時は弱気に映ったが、結果的には判断が正しかったことになる。
都内の大型案件を大手が断った。次に行ったのは地方でも勢いのあるホール企業だった。その案件は家賃の高さも話題になっている。都心の歓楽街でもない場所にも関わらず、家賃は都心の歓楽街並み高く、一説には1カ月の家賃が4000万円などともいわれている。
本来ならこの秋にはオープンしても良かったのだが、東京が脱等価になる動きに併せてか、オープン日を年末までずらした。
この間も家賃は発生するわけで、営業もしていないのに家賃だけが消えて行くことを考えると財務力が相当しっかりしているのだろう。
オープン後もこの高額家賃を支払うだけの稼働が付けられるかが注目されているが、内部からは「弱気になっている」との声も漏れ伝わる。
さて、件の物件を断った大手だが、局地戦での苦戦が伝えられる。
「月10億の赤字を出している店がある。隣同士で競争していることもあって本社も意地になっているが返り打ちにあっている。新たな旗艦店として出店した新店も競合店には負けている。赤字は広告宣伝費ぐらいに捉えている」(事情通)
要は客が入っているように見えても、局地戦では利益が取れないぐらい玉を出さないと競合店に負けてしまう、ということだ。
「大手は新台を大量に最速導入して、玉を出すことが王道でしたが、最近は新台でも射幸心を煽れない。さらにMAX、AT機がなくなれば、どうやって攻めるか。その方法はまだ分かっていない」(同)
機械に振り回されているホールは得てして稼働を落とす傾向にあるが、その機械頼みの時代も来年からは終わってしまう。
「稼働がいいということはお客さんに選んでいただいた、ということ。こういう店はお客さんと向き合い、より尖がった営業をしている。何よりも働いている従業員が楽しそうに働いている店は、もう1000円使ってみたくなります。豪華な店内でも従業員がお通夜のような表情で働いているような店は、稼働も悪い。出玉のように目に見えるものではないが、おもてなしの心がこもった接客が差になって来る」(ホールオーナー)
パチンコは射幸性がエスカレートする毒のあるビジネスであるがために、規制が繰り返される宿命がある。甘デジとAタイプだけで営業ができるかが、今後のカギを握っている。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。